パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
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バラになった男 アンドレ・ル・ノートルのお庭 ヴォー・ル・ヴィコント城 Chateau Vaux le Vicomte
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この人がアンドレ・ル・ノートル。このお城にやってきたときは40歳でした
アンドレ・ル・ノートルをご存知ですか?
インターネットで調べていたら、同名のバラがあることを知ってびっくり。
ガーデニングがお好きな方は、聞いたことがあるかも。
もちろんこのバラの名前はこれからお話しする造園家ル・ノートルにちなんでいるのです。

ル・ノートルは17世紀を代表する庭師、さらに言えば、フランス式庭園の生みの親。
ヴォー・ル・ヴィコント城はもちろん、ヴェルサイユ宮殿、チュイルリー公園、シャンティイ城、フォンテーヌブロー宮、ソー公園、サンクルー城、サンジェルマンアンレー城などなど、私たちがパリ周辺でお目にかかることのできるお城や公園は、彼によるものだったりします。

もともと王宮に仕える造園家の一家の生まれだったので、庭に関してはかなり造詣の深い人でした。
さらに建築と数学、絵画を学び、これらが一体となったフランス式庭園を完成させることになるのです。

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おそらくドーム上の展望台から眺めたお庭の写真。きれいに剪定された花壇が美しいですね。
フランス式庭園の特徴は、広大な敷地に、水路をつくったり装飾的な形の池を配したり、噴水があったりします。
そして城館を起点もしくは中心にして一本の軸を設定し、シンメトリーに花壇や芝生を配します。
放射状に小径があったり、高低差をわざとつけたり、木を球体や円錐などの形に剪定したり、花壇の植物を幾何学模様に形作ったりするのも大きな特徴。
つまり、自然を人工的に手を加えて整えたものがフランス式庭園と言えます。

ヴォー・ル・ヴィコント城はル・ノートルの出世作。
ここでフランス式庭園を考案し、実践したのです。
フランス式庭園の幕開けとなったお庭を観てみましょう。

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こちらは水路の向こうの丘あたりから撮ったと思われるお庭とお城の写真。
お城の南に広がる33ヘクタールの土地に36の池を配し(ただし、近年のソミエ氏の改修工事でやっと20の池が復元できましたが、16の池は失われたまま)、お城の1階と一番低い水路との高低差は18,45メートル。
お城から一番向こうのヘラクレスの彫像まで1,5キロあり、川を利用して人工的に作った水路(カナル)は約1キロの長さがあります。

いろいろな仕掛けをするのも、フランス式庭園の特徴のひとつ。
ここでは、「遠近感を感じさせない」遊びが見られます。
例えば、お城に近い彫像は遠くの彫像より背が低く、お城に近い池は遠くの池よりも小さいのです。
そうすると、普通ならば手前のものの方が大きく見えるのですから、遠くに見えるものは意外と近くにあるのかも、と思うのです。
でも歩いてみると、すごい距離があったりしていい運動になります。
それから、水路の手前に「方形の鏡」という池があるのですが、500m離れたお城のドームにある展望台から見ると、そこにお城がきちんと鏡のように写るのだそうです。(私が行ったときは展望台に上がれなかったので確認できませんでした)。

赤土にアラベスク模様になるように植えられた花壇や、球体や円錐に剪定された木、幾何学模様に作られた池や水路、土地に高低差をつけたり、自然をここまで人工的に整えるのに、基礎工事から20年ほどかかったと言われています。
時間とお金と労力をここまで操れる権力をもった人だけが、自分のものにできるお庭ですよね。
豪華な室内装飾や建物ももちろんですが、ルイ14世が嫉妬したのはとりわけこの広大な庭園だったのかもしれません。
このすばらしい庭園で賞賛されたル・ノートルは、ルイ14世に連れられてヴェルサイユ宮殿の庭園を手がけ、後世に名を残すことになるのです。

*今回はお天気も悪くいい写真が撮れなかったため、すべてWikipedia Franceの画像を借用しました。

Chateau de Vaux le Vicomte 
77950 Maincy
tel 01 64 14 41 90
fax 02 60 69 90 85

開館時間 3月14日から11月8日まで 10時から18まで
閉館日  7月と8月を除く毎週水曜日
イベント 噴水ショー:3月14日から10月31日までの第2、最終土曜日の15時から18時まで 
     キャンドルナイト:5月2日から10月10日まで(9月12日は除く)の20時から0時まで
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by paris_musee | 2009-05-04 00:00 | お城ミュゼ
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