パリにあるとっておきミュゼをご案内します
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さすがは本場、充実のフランス絵画 パート2 ルーヴル美術館 リシュリュウ翼+シュリー翼2e(3階)

<16世紀末から17世紀 バロックの時代>
美術の様式にはだいたい名前がついていて、ちょっとお勉強的になってしまうのがタマにキズですが、特徴を分類する上で便利なのでおつきあいいただきたいと思います。
「バロック」というのも様式の名前で、ルネサンスの後に登場します。
私が聴講していたルーヴル学院の授業でも、近代美術はバロックから始まりました。
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彼がカリスマ・バロック画家のカラヴァッジオ。なんだかとっつきにくそうなお顔に見えませんか
バロックと言えばカラヴァッジオ。この人はイタリアの人です。バロックのカリスマ画家。
実は彼、才能はあるんですがお酒を飲むと人が変わってしまい、何度も刑務所に入れられたワケアリの画家。
ある日、決闘をして相手を殺してしまったこともあるんです。

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こちら『聖トマスの懐疑』という作品。イエスの復活を目撃しなかった使徒のトマスが、実際にイエスの聖痕に指を突っ込んでやっと信じる、というシーンです。光が差し込んで明暗対比がハッキリしているのと、イエスもトマスも聖人というよりフツーの人っぽく描かれ、さらに劇的な場面を題材にしていますよね。この作品はドイツのサンスーシ宮にあります
こんな激情型の性格を反映してか、彼の描く絵画はとてもダイナミック。
暗い室内に明るい光が差し込む明暗対比と、動きのある場面や劇的な一瞬をリアルに描くのが特徴です。
宗教的なテーマでも、それをわざと日常にありがちな風景の中にとけ込ませたりします。
フツーの人に見えても、それがキリストだったりするのです。
そんなカラヴァッジオの作風は、そのままバロックの特徴といってもいいでしょう。
彼はイタリアから一歩も出ず、若くして死んでしまったのですが、この革新的な作風を学ぼうとヨーロッパ中からアーティストが集まり、バロックがヨーロッパへと広まりました。
カラヴァッジオの作風を取り入れた画家を「カラヴァジスム」の画家と言ったりします。

カラヴァッジオが大好きだったテーマのひとつに『女占い師』というのがあります。
この作品もルーヴルにあるので、見比べてみましょう。
女に占いをしてもらう場面なのですが、よく見ると占ってもらってる男の手からそーっと指輪を抜き取られている場面だったりします。
自分の運命を知りたいという欲求はみんな持っているけれど、その誘惑に負けてしまうとダマされたりするから気をつけなさい、という教訓でしょうか。
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ニコラ・レニエの『女占い師』は、右の占ってもらってる白人女性のポケットからいままさにお財布が抜き取られているところが描かれています。
それだけかと思いきや、後ろの白人男性が占い師から鶏を盗んでいる瞬間も描かれています。だましだまされ...。
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ヴァランタン・ドゥ・ブーローニュの『女占い師』も、中央の占い師の手には男性から抜き取った指輪のようなものが見えますし、彼女のポケットのお財布(多分これも前のお客さんから盗んだであろう)を左端の男が盗ろうとしている場面が描かれています。
この2人の「カラヴァジスム」のフランスの画家は直接カラヴァッジオに師事したわけではありませんでしたが、フランスのカラヴァジスムの作家として活躍しました。

カラヴァッジオ。
問題を起こすたびにイタリア中を逃げ回る38年間の短い人生でしたが、その革新的な作風はどこへ行っても人気で仕事の依頼が切れることはありませんでした。
殺人まで犯したのに、その依頼主が教会だったというのも、いかに画家として信頼されていたかがわかりますよね。
彼の作品が同時代のイタリアだけでなく、その後のヨーロッパの絵画史に与えた影響もすごいものでした。
人生と作品の価値のギャップが大きくて、興味深い画家のひとりです。

まだまだフランス絵画の展示室は続きます。
カラヴァッジオがフランス絵画に与えた影響はどんなものだったのでしょうか。
次回はそんなところをお話ししたいと思います。


*最初の2点の作品はwikipedia Franceからお借りしました。


住所   rue de Rivoli 75001(正式な住所はMusée du Louvre。メトロを出たらすぐわかると思います)
メトロ  1番線、7番線 Palais Royal-Musée du Louvre
開館時間 水曜日から月曜日 9時から18時(水曜日と金曜日は22時まで)
チケット 常設展とドラクロワ美術館 9ユーロ (水曜日と金曜日の18時から6ユーロ)
ナポレオンホールの企画展のみ 9.5ユーロ
常設展と企画展 13ユーロ (水曜日と金曜日の18時から11ユーロ)
毎月第1日曜日は入場無料
日本語公式サイト


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by paris_musee | 2009-07-27 00:00 | 有名ミュゼ
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