パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
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<サロンのすすめ Paris Photo -Carrousel du Louvre->

ルーヴル美術館のお話をしようと思っていましたが、今日はちょっと一休みしてサロンのお話です。

パリやパリ近郊には大人数が収容できる大きなスペースがあって、一年を通してたくさんのサロンが行われています。ここで言うサロンとは見本市や展示会のことです。

例えばパリコレクションの行われる3月と10月の前後には、一般人は入れませんが布の見本市や各ブランドの展示会が行われ、次のシーズンの商品をバイヤーが注文しに世界中から訪れます。
この手の業者向け見本市には、インテリア雑貨から食品、ゲーム、音楽などありとあらゆるものがあります。

また入場料を払えば一般人も入れるチョコレートの見本市サロン・ド・ショコラ(これは日本にも巡回しますね)や、本物の牛やトラクターもお目見えする大規模な農業見本市では、店舗数が少ないまだ無名のお店がスタンドを出していたり、珍しい商品を見せてくれたり、新商品を試食をさせてくれたり、説明を聞きながら商品を買うことができたりします。

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オープンする前の入り口。画面右側にはもう10m以上も列ができています。
先週はParis Photo という写真のサロンが、ルーヴル美術館と同じ建物内にあるCarrousel du Louvreというスペースで行われていました。

世界中から写真作品を扱うギャラリーや出版社が集まり、また世界中からコレクターや美術・写真関係者、写真愛好家が作品を観に来ます。
一般の人も入場料15ユーロを払えば入ることができます。連日朝早くから列ができるほどの人出でした。
というのも世界中の写真作品を一度に観ることができるので、写真好きの人にとっては絶好のチャンスなのです。4日間限定ですが美術館で行われる企画展のようなものですね。

ただ美術館と違うのは、作品を実際に購入できること。
別に写真に詳しくなくても、理由はないけど一目惚れで衝動買い!でもいいのです。
部屋のカーテンの柄を決めるように、今日着ていきたい洋服を選ぶように、写真作品を購入する人はいっぱいいます。

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ある有名写真家のサイン会に並ぶ熱烈な写真愛好家!?
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お目当ての写真家はウィリアム・クラインさんでした。1時間半待ちだったそうです。

またサイン会が企画されていれば、大好きな写真家と話をしたり、サインをもらったりもできるのもサロンの醍醐味ですね。
若手写真家のまだ手の届く値段の作品を買って写真の価値があがるのを待ったり、探し求めていた好きな作家の作品を偶然見つけることができたり、サイン付きの写真集を買ったり、出展者や写真家本人にいろいろ質問したり、講演会や上映会などのイベントも行われたりと、ここでは写真に関するありとあらゆる欲望を満足させることができます。
ここは写真(美術)がすごく身近に楽しく感じられる場所なのです。

今年はたまたま「日本」をクローズアップしていたので、日本のギャラリーや出版社が一同に会しました。
これまで一部の超有名写真家以外は、ヨーロッパ人にとってなかなか作品を知る機会のない日本の写真でしたが、今年はたくさんの写真家が実際に来仏していて、日本のブースはどこも大盛況でした。

残念ながら今年のParis Photoはもう終わってしまいました。
でも写真のサロンは毎年11月にCarrousel du Louvreで行われ(来年は11月19日から22日を予定)、近代・現代美術のサロンFIACも毎年10月頃行われています(来年は10月22日から25日を予定)。

私も鑑賞するだけの美術しか知りませんでしたが、ビジネスとしての美術市場を垣間みていっそう面白さを感じるようになりました。
こういうサロンで展示された作品を美術館が買い上げて常設展示しているというのはよくある話なのです。
大金持ちじゃなくても、ちょっと部屋のインテリアを華やかにするために作品を買う光景は、ヨーロッパでは珍しいことではありません。
美術館の常設展を観るのも楽しいですが、美術がビジネスと交差している現場で「売れ筋」の作品の傾向を探れるという、変わった美術鑑賞ができると思います。

もしパリ滞在中に一般人でも入れる興味深いサロンがあったら是非足を運んでみてください。

今後もミュゼだけにこだわらず、広い意味でのアートを鑑賞できる場所やイベントもお知らせしていきたいと思います。

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by paris_musee | 2008-11-17 00:00 | 企画展
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