パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
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<ルーヴル歴史散歩 2 19世紀のフランスへ Musée du Louvre>

先週は中世のルーヴルをお伝えしました。
今日はかなり最近のルーヴルの歴史散歩をしてみたいと思います。
実は私が一番好きなルーヴルの展示室でもあります。
世界中から集めて来た古代の作品群も圧倒されますが、やはり本場で見せつけられるフランスの歴史の奥深さには脱帽してしまいます。

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このヒゲの紳士がナポレオン3世。奥様のウジェニーさんの肖像画が正面に飾られています。
歴史の舞台は19世紀中頃、第2帝政時代のパリ。
主人公はナポレオン3世。
フランス革命の後に現れるナポレオン・ボナパルトの甥っ子です。
1848年に大統領となり、オスマン男爵とともに古くて汚いパリの下水道やシャンゼリゼなどの大通りなどを整備し、現在も残るパリの美しい景観づくりに全力投球しました。
ルーヴルからほど近いオペラ座(ガルニエ宮)を作らせたのも彼でした。
どんな旅行者でも息をのむパリの美しい都市計画を実行したのはナポレオン3世なのです。
パリの近代化に一役買ったそんな彼の居室がリシュリュー翼1er étageに残っています。

ナポレオンホールからRICHELIEUのエスカレーターをのぼり、係員にチケットを見せて右折、エスカレーターを上ってください。
エスカレーターを上ったらUターンしてObjet d’Artと書いてある方へ行きましょう。
小さな売店、カフェ、お手洗いなどがあり、その突き当たりからスタートです。

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最初はこんな可愛らしい小部屋が続きます。
1861年にこのナポレオン3世の居室の改修の終了後、1871年から1989年に大蔵省が引っ越すまでここは大蔵省が使用しており、一般公開されていませんでした。
それゆえ保存状態もよく、この時代の装飾様式の典型を完璧な形で残しているため、とても価値ある展示室なのです。
最初のお部屋を入るなり壁紙やボワズリー(壁に施された木の装飾、彩色されているものもあります)、シャンデリアに目を奪われます。このインテリアは第2帝政時代の装飾様式で、ルイ14世様式に影響を受けていて壮麗豪華なのが特徴です。
例えば深紅のベルベットに金色に塗られた木で作られたソファや椅子、ゴージャスで明るい照明は、政治・経済が成熟した当時のフランスを体現するような絢爛豪華さです。
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だんだん重厚で豪華な雰囲気になっていきます。

部屋を進むと書斎、第一のサロン、控えの間、家族のサロン、大サロン、サロン・テアトル、小さな食堂、大食堂と続きます。
最初の小さな部屋にはThiersさんのコレクションであるギリシャやエジプト、日本の印籠などの小さなオブジェが展示されています。
小部屋ですがボワズリーも暖炉も壁紙も照明もうっとりするくらい素敵です。窓から見えるドノン翼の建物も風情があります。
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写真に収まりきれないほど広い大サロン。その絢爛豪華さに息を飲んで立ち止まる場所です。
そして突然表れる大サロン。ピアノが置かれ、たくさんの赤いソファや椅子が、さきほどまで舞踏会をしていたかのような豪華さを残してたたずんでいます。
次の部屋はサロン・テアトル。ナポレオン3世とウジェーヌ妃の肖像画が向かい合わせにかけられています。ここでは音楽会が催されていたそうです。
小さな食堂はトロンプロイユ(だまし絵)のようになった壁画が、いままでのまばゆいばかりのゴージャスさを緩和させてくれるような自然主義なタッチで描かれほっと一息できます。すぐ横の大食堂に目が奪われてしまいますが、こちらもしっかり観ていただきたいと思います。
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ちょっとクラシカルな落ち着いた内装の食堂。テーブルがとにかく長い!
さて、ナポレオン3世の居室群のメインディッシュはなんといってもこの大食堂。
映画でみたような、小説で思い描いたような、貴族の晩餐会でのシーンに欠かせない長い長いテーブルにたくさんの茶色の革張りの椅子が並びます。
さきほどの赤を貴重にしたサロンとは違い、とてもシックな印象を受けます。
黒に金ブロンズを施した荘重な調度品、食堂にふさわしい狩猟をテーマにした絵画も飾られています。
黒や茶を基調にしたのは、これからいただく食事の彩りが映えるようにとの配慮でしょうか。
それにしても一度でいいからこんなところで素敵な晩餐会に呼ばれてみたい。

そう、このナポレオン3世の居室群を訪れるときは、招待客の一人になったつもりで歩いてみてはいかがでしょうか。
女性なら当時はやっていたボリュームのあるドレスを優雅に着こなす貴婦人になって、男性なら胸にたくさんの勲章をつけてたっぷりとひげをたくわえた紳士になって、控えの間で隣の人と談話したり、大サロンでアペリティフをいただきながらピアノの調べを聴いたり、サロン・テアトルでカルテットを聴いたりして、いよいよ大食堂でごちそうに舌鼓。

私はこの展示室に足を踏み入れてから、急に19世紀のフランスに興味を持ち、当時の風俗が描かれた小説を読むようになりました。
19世紀のフランスって内実ともにとても豊かで華やいだ時代だったんですよね。
パリには歴史的な逸話のある美術館が結構多いので、当時にタイムスリップしたふりして鑑賞するのが気に入っています。

モナリザのあるドノン翼からは離れていますが、時間があまったら是非是非訪れてほしい場所です。
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by paris_musee | 2008-12-15 00:00 | 有名ミュゼ
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