パリにあるとっておきミュゼをご案内します
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2010年 01月 11日 ( 1 )
ロココとアール・ヌーボーな町ナンシー Nancy

何度もパリ旅行をしていると、数日をパリ以外の都市に滞在することがあると思います。
人気はやっぱり南仏で、ニース、カンヌ、アルルなど。
日帰りだったらなんといってもモン・サン・ミッシェルなどのブルターニュ・ノルマンディー地方でしょうか。
ワイン通の方はボルドーやブルゴーニュのシャトーやドメーヌ巡りに行くかもしれません。
クリスマス市で有名なアルザス地方もドイツ色が強く面白いです。
私はそんなにあちこち旅行をしたりしませんが、SNCFのサイトでTGVのチケットを買って3時間くらいの田園風景を車窓から楽しみながらフランスの地方都市に行くのは大好きです。
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ナンシーの真ん中にある大きな広場。噴水と彫刻と鉄柵と建物がロココな気分を盛り上げています。この広場の裏には緑豊かな大きな公園があって、お散歩するのに最適です
ずいぶん前の話になりますが、「ナンシーNancy」という都市に行ってきました。
ナンシーはドイツ国境近くのアルザスへ行く途中にある地方都市です。
ここを選んだ理由は、近くて、ロココとアール・ヌーヴォーの町であり、そしてここから発祥したと言われる食べ物など特産品が多いからです。
そんなに有名な観光地ではないのですが、世紀末芸術、ことにナンシー派ファンなら是非訪れたい、かわいらしい町ですよ。
今日はミュゼ案内ではなくて、ナンシー案内をしたいと思います。
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夜になるとライトアップされて、それもまたとっても綺麗です
町の真ん中にスタニスラス広場という豪華絢爛な鉄柵や装飾彫刻に囲まれた広場があります。
真ん中にいる彫像はもちろんスタニスラスさん。
ロシアとか東ヨーロッパっぽい名前からお察しの通り、彼は18世紀後半のポーランドの王様。
ポーランド国王でありながら、ここロレーヌ公国(ナンシーは首都)も統治していたのです。
そしてこの人物こそが、のちにルイ15世のお妃となるマリー・レグザンスカのお父さん。(注・ロココを大ブレイクさせたポンパドール夫人はルイ15世の「愛妾」です)
ルイ15世の時代の前半はバロックからロココへの移行期で、ここロレーヌ地方でも最先端のロココが流行っていました。
このロココ様式の装飾で飾られたスタニスラス広場はユネスコの世界遺産にも登録されています。
実はこの広場にマリー・アントワネットがヴェルサイユ宮殿へお輿入れをする際に宿泊したというホテルがあるのです。
現在も当時のままとはいきませんが普通に泊まれますし、レストランでお食事などもできるようです。
広場には夏になるとカフェのテラスがたくさん出て、優雅な気分でお茶できます。
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スタニスラス広場に面したナンシー美術館の地下展示室。アール・ヌーヴォーの作品がたくさん展示されています
観光局とミュゼ(ナンシー美術館)もこの広場にありますよ。
ナンシー美術館は15世紀くらいから現代までの美術作品が展示されています。
地下のナンシー出身の作家たちによるガラス工芸の展示室は圧巻。
とてもきれいで広い美術館なので是非足を運んでみてください。

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駅のすぐそばにあったお土産屋さんのディスプレイ。この日はやっていなかったんですが、翌日にベルガモットキャンディーなどたくさん買いました
やっぱり地方に行ったら「ご当地モノ」の食べ物を試してみたいですよね。
ナンシーで有名なのは、土地の名前もついている「キッシュ・ロレーヌ」、「ベルガモット・キャンディー」「ナンシーのマカロン」「ミラベル」でしょうか。
キッシュ・ロレーヌはフランスでオーソドックスなキッシュ。パリのパン屋さんでも売っていますよ。
サクサクのパイの上に生クリームがベースになったベーコン入りのフィリングを乗せて焼いた物で、もとはロレーヌ地方の郷土料理でした。
ベルガモット・キャンディーは柑橘の香りがする素朴なキャンディー。
小さい頃におばあちゃんからもらってなめたような、シンプルな飴にベルガモットの香りが鼻をくすぐるような、懐かしい味です。結構ハマります。
ナンシーのマカロンは、みなさんが知っているクリームが挟んであるマカロンとは違います。
シンプルなアーモンドペーストのマカロン生地を焼いただけ。表面にひび割れができているのが特徴です。
もとは修道院のシスターが作った素朴なお菓子だったんです。もしかしたらマカロンの元祖かも。
ミラベルはプラムのような黄金色をした果実。大きさは巨峰くらい。夏にロレーヌ地方で採れるんだそうです。
先日フランス食品市でミラベルの果実酒を試飲しました。梅酒のような感じですが、独特の芳香がして美味しかったです。
もしかしたらナンシーまで行かなくても、パリのボン・マルシェやギャラリー・ラファイエットの食品館で手に入るかもしれません。
機会があったら是非味わってみてくださいね。

いかがでしたか?
パリからTGVでたった1時間半の近場ですが、パリとは全然違う町並みが広がる、小さく可愛らしい町です。
来週はナンシーのもうひとつの見所をお伝えしたいと思います。

ナンシー美術館 Musée des Beaux-Arts de Nancy
住所:3 place Stanislas 54000 Nancy
電話:03 83 85 30 72
開館時間:10:00-18:00
休館日:毎週火曜、祝日
入館料:6ユーロ(25歳まで4ユーロ)、毎月第一日曜日は無料

ナンシー観光局
日本語ページがあって、ナンシーの見所をわかりやすく説明してくれています!
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by paris_musee | 2010-01-11 00:00 | その他