パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
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カテゴリ:有名ミュゼ( 23 )
<ヨーロッパ絵画 part 1 有名巨大絵画が大集合 ドゥノン翼1er étage Musée du Louvre>


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ナポレオンホールからDENON翼を見上げたところです。

今回はルーヴル美術館、いよいよ展示室の中へ!

ルーヴル美術館に初めて行ったとき、歴史の教科書や資料集に出てくる作品がたくさんあってとても嬉しかったのを覚えています。
何より驚いたのが、出版物の小さな図版でしか見たことのない作品が意外と大きかったり、反対に小さかったり、色が全然違うものだったり、はたまた印刷にはうつらない細かい筆跡や年月が生んだひび割れを確認できたりと、自分が知ってたハズの作品とは異なっていたことです。
フラッシュをたかなければ撮影も許されていますが、せっかく目の前で作品を観られるのですから肉眼でホンモノの大きさや色やディティールを観ていただきたいと思います。

時間がないけど有名どころの絵画が観たい、絵画作品に圧倒されてみたいという方は迷わずドゥノン翼の1er étage(日本でいうところの2階です)へ直行しましょう。
ナポレオンホールからDENONと表示のあるエスカレーターをのぼり、チケットをスタッフに見せたら左折してギリシャ美術の大きな部屋を通ってください。
奥の階段を上ると大きな彫刻『サモトラケのニケ』像が現れます。余談ですがこのギリシャ神話の勝利の女神ニケからスニーカーで有名なNike(ナイキ)の名前がつけられたそうです。
さあ、この有名な彫刻像の右側のお部屋から始めましょう。

細かく解説していきたいのですが、いい作品がたくさんあってすごく長くなってしまうので、このフロアに展示されてる個人的に絶対チェックしたいと思う作品を選んでみました。
実際に歩いたときに是非探してみてください。( )内は展示してある場所です。
詳しい解説および図版をご覧になりたい方はルーヴルの公式サイトをチェックしてください。

*ボッティチェルリ 『若い婦人に贈り物を捧げるヴィーナスと三美神』 1483-85(展示室1)
15世紀に最盛期を迎えるルネサンスを代表する画家。ルーヴルにはないけど『ヴィーナスの誕生』が有名。この作品は高い技術が要求されるフレスコ画です。

*ラファエロ 『聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ』1483(グランドギャラリー 展示室5)
ルネサンスの3大巨匠のひとり。プクプクした優しい人間像が得意。『美しき女庭師』とも呼ばれている作品です。

*レオナルド・ダ・ヴィンチ 『聖母子と聖アンナ』(グランドギャラリー 展示室5) 『岩窟の聖母』1483-86頃(グランドギャラリー 展示室5) 『モナ・リザ』1503-06(国家の間 展示室6)
言わずと知れたルネサンスの天才画家。輪郭を線で描かずに色をぼかしながら陰影をつけるスフマート技法に注目。『モナ・リザ』以外の作品はガラスケースに入れられてないのでじっくり見ることができます。
彼はフランソワ1世(当時のフランス国王)に気に入られてイタリアからフランスのアンボワーズ城に引っ越し、フランスで亡くなっています。この移動中、片時も『モナ・リザ』を手放さなかったそうです。
本人もルーヴル美術館も大切にしている作品ですが、実は20世紀初頭盗まれたことがあるんです。この作品を盗もうなんて、かなりの度胸がある泥棒ですね。

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大きな画面で人もたくさんいるのできれいに写真にとれません。近づいてじっくり観るしかない!

*ヴェロネーゼ 『カナの婚礼』1562-63(国家の間 展示室6)
『モナ・リザ』の真正面に位置する巨大な絵画。ルーヴル美術館で一番大きな絵画作品です。
お友達画家の似顔絵がこの作品の中(中央の4人のミュージシャン)に隠れています。
画面中央はやっぱりキリスト、おかげで主題の結婚式をしたばかりの新郎新婦は画面右端においやられています...。

*カラヴァッジオ 『聖母の死』1601-05(グランドギャラリー 展示室8)
明暗対比とダイナミックな人物配置でバロックという様式を作り出したと言われる画家。
私生活は酔っぱらっては傷害事件を起こし、監獄へ行ったりと結構アウトローでした。

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『ナポレオンの戴冠式』の一部です。ちょうちん袖にハイウエストのアンピール様式のドレスがこの時代には流行りました。

*ダヴィッド 『ナポレオンの戴冠式』1805-07年(展示室75)『レカミエ婦人』1800(展示室75) 『ホラティウス兄弟の誓い』1784 (展示室75)
ダヴィッドはフランス革命の時代に活躍した新古典主義の画家です。マリー・アントワネットが処刑場に運ばれる最後の姿のラフなスケッチが残されています。
『ナポレオンの戴冠式』はたくさんの人物が描かれていますが、額縁のところに主要な登場人物が誰なのか説明してあります。フランス史が好きな方だったら、知っている名前がたくさん見つかるかもしれませんね。
レカミエ夫人は当時の有力な銀行家のご夫人で、エレガントで趣味もよく彼女のサロンにはたくさんの人が集まりました。ルーヴル美術館の美術工芸コーナーには彼女が使っていたピンクのかわいらしい寝室が展示されています。

*ジェリコー 『メデュース号の筏』 1819(展示室77)
難破したメデュース号の乗客が、今まさに水平線に現れた船に助けを求めるというドラマを実際の事件をもとに描いたロマン主義の大作。画面右上にちょこんと見えるのが船ですが、こんなに遠いところから手を振って気づいてもらえたのでしょうか...。ハラハラしちゃう絵画です。

*ドラクロワ 『民衆を導く自由の女神 』1831(展示室77)  『アルジェの女たち』1834(展示室77) 『サルダナパールの死』1827(展示室77)
展示室77はロマン主義の絵画を集めたお部屋。ロマン主義とは、新古典主義のタテヨコが垂直水平の安定感をもたらすきっちりとした構図や、ギリシャローマなどの古典にちなむ題材などのお約束事が飽きられた反動で起こったものです。
ドラマティックな人の生死だとか、エキゾチック、オリエンタルな異国の話とか、英雄伝説を動きのあるダイナミックな構図で描いているのが特徴。よく見ると手足を広げて辛そうなポーズをさせられてる登場人物がいっぱい。

このドゥノン翼の1er étageは、イタリア絵画、スペイン絵画、大きなサイズのフランス絵画が展示されているフロアで、教科書に載るような有名な作品が多く、一番人気の場所です。
1時間半くらいあればゆっくり見学できると思うので、今回のルーヴルはここの絵画だけ、と割り切って集中して観るのもいいかと思います。


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by paris_musee | 2008-11-24 00:00 | 有名ミュゼ
<ルーヴル攻略法 〜展示室に入る前に〜 Musée du Louvre>

今日はルーヴル美術館に行こう!と気合いを入れて出かけてみたものの、あっちでもこっちでも列ができて、群衆に酔いそうになってしまうのが実際のところ。
入場料もバカにならないし(といっても9ユーロ。この金額であの充実したコレクションが見られるならかえって安いかもしれません)、せっかく来たんだからできるだけ楽しみたいですよね。
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いつもすごい人だかりの『モナ・リザ』のお部屋。スリにも注意してくださいね。

ここでお教えするちょっとした予備知識があれば、きっといつもより数倍楽しい美術鑑賞になると思います。


<何よりもまず!>
ルーヴル美術館の日本語公式サイトは充実しているので、出かける前にいろいろ予習をしておくとさらにスムーズに鑑賞できると思います。是非見てみてください。


<できる限り並ばずに入りたい!>
*Porte des Lionsの入口で購入
ルーヴルのメイン入り口はガラスのピラミッド下にある通称ナポレオン・ホールですが、そこから入らず、お庭をテクテク歩いてルーヴルのドゥノン翼の端っこにある小さな入り口から入ると空いているのですぐに入場できます。ただし17時にはチケット販売が終了、金曜日は一日中この入り口が閉鎖されますので注意。
またフランス人のきまぐれで(?)開いてるはずの日、時間帯に閉鎖していたり、チケットがないと入れないなんてこともあります...。
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ルーヴルの入り口で無料配布される日本語マップにいろいろ書き込んでみました。クリックするとちょっと拡大されます。中央入り口のピラミッドから入らずに、画面左下のporte des Loinsから入ると空いています。このお向かいにあたる画面左上の建物が、以前ご紹介したMusée des arts décoratifs装飾美術館です。

*ガラスのピラミッドホールでクレジットカードで購入
スタッフのいるチケット売り場は混んでいますが、クレジットカードで買える機械はいつも空いています。英語表示もあるはずなので、カードの暗証番号がわかる方はこちらの方が早いはず。JCBは怪しいけど、VISAやMasterカードなら使えます。壊れていることもあるので注意。

*前売りチケットを購入
Fnac(サンラザール駅そば、レアールショッピングセンターなどにあり)、ギャラリーラファイエット、プランタン、ヴァージンメガストア(ルーブル地下ショッピングアーケード、シャンゼリゼ大通りなどにあり)などでチケットを事前購入できるようです。お買い物ついでに購入しておくのもいいかもしれません。ただし、手数料として1ユーロ強とられます。くわしくはこちら

*Paris Museum Passを買っておく
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日本でも旅行会社などによっては購入でき、パリでも購入できる2日間有効(4日券、6日券もアリ)の提携美術館フリーパスです。
ルーヴルをはじめ、オルセー美術館、オランジュリー美術館、ポンピドーセンター、装飾美術館、クリュニー中世美術館など、パリ周辺の60近い美術館、博物館、史跡で使えるので、1日に2つ美術館をハシゴするタフな方にはお得です。


<ちょっとお得なお話>
*18歳未満はいつでも無料。年齢を証明できるものを見せて入りましょう。

*26歳未満の方は金曜日の18時から21時45分までの夜間営業では入場料がタダになります!年齢を証明できるものを忘れずに。26歳以上の方も、この時間帯は9ユーロが6ユーロ。

*毎月、第一日曜日はすべての人が入場料タダになります。ただし長蛇の列に並ぶ覚悟が必要。

*重い荷物を持っているときは、一時携帯預かり所に預けましょう。無料で預かってくれます。場所はナポレオン・ホールのリシュリュー翼とシュリー翼の間、シュリー翼とドゥノン翼の間にあります。

*車いすも無料で貸し出してくれます。お年寄りや体の不自由な方、巨大な美術館ですがこれを借りればスムーズに鑑賞できます。

*無料で映画を観ることができます。もちろんアートに関するものばかりですが、ピラミッド下のオーディトリアムの入り口(リシュリュー翼とシュリー翼の間)にプログラムが掲示してあります。

*同じ日であればルーヴル美術館の常設展のチケットでウジェーヌ・ドラクロワ美術館も入場できます。

*18歳以上26歳未満で、もし1年間に2回以上ルーヴル美術館に行くことがあれば、ルーヴル青少年パスを作るとお得です。たった15ユーロで即日発行(ルーヴル地下のショッピングアーケードから入って、逆さピラミッドを通りナポレオンホールに行く左側に申し込みカウンターがあります)してくれます。

*フランス在住の方、もしくは旅行で頻繁にルーヴルに足を運ぶ方はルーヴル友の会に入会されるのもいいかもしれません。
年間60ユーロの寄付で、1年間有効のフリーパスがもらえます。会報が送られてきたり、オルセー美術館やポンピドウ美術館の入場料が割引になったり、水曜日と金曜日の夜間はお友達も1人無料で入場することができたりと特典もいろいろあります。


何回も足を運ばないと観きれないほど膨大な所蔵品を抱えるルーヴル美術館。
あまりにも存在が大きすぎて近寄りがたいかもしれませんが、この世界が誇る文化遺産を訪問客に広く楽しんでもらえるような工夫がいっぱいあるのも魅力の一つです。
これからそんな魅力をちょこちょことお伝えできればと思っています。

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by paris_musee | 2008-11-10 00:00 | 有名ミュゼ
<なんといってもルーヴル美術館! Musée du Louvre>


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パリに来たことがある人でルーヴルに行かなかった人の方が多分少ないくらい、この美術館は「行かなきゃいけない」スポットとなっていますよね。
何年か前に流行った小説『ダ・ヴィンチコード』の舞台をめぐるツアーなんかもあって、ルーヴル人気はとどまるところを知りません。

そして「見なきゃいけない」作品と言えば、『モナ=リザ』『サモトラケのニケ』『ミロのヴィーナス』『レースを編む女(フェルメール作)』などなど。
ただ、困るのがひとつひとつの作品がものすごーく離れて展示されていること。
もし1時間半の自由時間しかなかったら、これらの作品を観るために館内をかけずり回らなければなりません。
ダイジェスト版だと、そのとなりにある隠れた名作に気づかずに通り過ぎてしまったり...。
これだと「とりあえずルーブルに行った」程度の思い出しか残らないかも。

限られた旅行日程なのだから忙しいのは仕方がないですが、考え方をガラっと変えてひとつのテーマにそって集中的に観るという手もあります。
ルーヴル美術館はいつも混んでいますが、有名どころ以外のお部屋は意外とガラガラで、作品をじっくり観ることができます。
ガラスのピラミッドのホールで無料配布している日本語のフロアガイドとにらめっこして、リシュリュー翼、ドゥノン翼、シュリー翼のうち一番近い入り口から入って目当てのお部屋に直行、ゆっくりと作品鑑賞ができたら、ルーブルの思い出ももう少し濃いものになるかもしれません。

私がご提案するテーマ別鑑賞はつぎの通り。( )内は一番近い入り口と階(フランス式)です。
いきなり全部はご紹介できないので、これからのんびりとお話ししていければと思います。

*ルーブル宮殿の歴史(中世) 中世の要塞跡やルーヴル宮の歴史を一望できます(シュリー翼entresol)

*ルーブル宮殿の歴史(19世紀) ナポレオン3世の豪華絢爛な居室も展示されています(リシュリュー翼1er étage)

*古代エジプト美術(シュリー翼Rez-de chausséeと1er étage)

*古代ギリシャ、ローマ美術(ドゥノン翼entresolと1er étage)

*古代オリエント美術(シュリー翼&リシュリュー翼Rez-de-chaussée)

*ヨーロッパ絵画(ドゥノン翼1er étageとシュリー翼2e étage)

*北方絵画(リシュリュー翼2e étage)

*ヨーロッパ美術工芸(リシュリュー翼&シュリー翼1er étage)

*フランス彫刻(リシュリュー翼entresolとRez-de-chaussé)

さて、これだけ大きな美術館なので、足は疲れるし、のどは乾くし、ちょっと一息つきたくなりますよね。
館内にはいくつかカフェが併設されているのでそこで途中休憩もいいですが、私のおすすめは美術館の外からアクセスするCafé Marly。(一度出口から外にでなければいけません)
カフェ・マルリーはモデルのような美男美女がサーブしてくれて、テラス席からはルーブルのピラミッドが見えるし、室内もゴージャスな空間になっています。
夜中まで空いているので、観光客の帰った後、夜景のロマンチックなルーブルを楽しむのも素敵。
カフェメニューだけでなく、ごはんもアルコールもあってかなり使えます。
ここでのんびりコーヒーを飲みながら、12世紀に始まったルーブルの歴史に思いを馳せたりするのが大好きです。


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ロワイヤル橋から見えるルーヴルの建物。右側に写っている建物はルーヴルの学校として使われています。


住所   rue de Rivoli 75001(正式な住所はMusée du Louvre。メトロを出たらすぐわかると思います)
メトロ  1番線、7番線 Palais Royal-Musée du Louvre
開館時間 水曜日から月曜日 9時から18時(水曜日と金曜日は22時まで)
チケット 常設展とドラクロワ美術館 9ユーロ (水曜日と金曜日の18時から6ユーロ)
ナポレオンホールの企画展のみ 9.5ユーロ
常設展と企画展 13ユーロ (水曜日と金曜日の18時から11ユーロ)
毎月第1日曜日は入場無料
日本語公式サイト


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by paris_musee | 2008-11-03 00:00 | 有名ミュゼ