パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリ
有名ミュゼ
お城ミュゼ
邸宅ミュゼ
テーマミュゼ
企画展
ミュゼ以外の歴史的建造物
その他
以前の記事
2010年 04月
2010年 03月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
<   2008年 12月 ( 4 )   > この月の画像一覧
<オペラ座で第2帝政時代を忍ぶ Opéra Garnier>
f0197072_23441942.jpg

オペラの駅から地上にでると大きなオペラ座が出迎えてくれます。

パリに行ったらオペラでも鑑賞したい!
そう思う方はいっぱいいらっしゃると思います。
こちらに住んでるくせに滅多にオペラには行かないのであまり有益な情報をお伝えすることができませんが、
今日はオペラ座の建物と歴史についてお話しようと思います。

ちなみにパリには現在オペラ座がふたつあります。お間違えのないように!
Bastille(バスティーユ)という駅にあるオペラ・バスティーユは、1982年にルーヴルリニューアル計画を遂行したミッテラン大統領によって計画され、1989年に落成したとっても新しい近代的な建築です。
現在は主にオペラを中心に上演されています。
今日お話しするのはパリ中心部のOpéra(オペラ)という駅にある古い建物で、建築家の名前をとってオペラ・ガルニエと呼ばれています。
こちらは主にバレエの上演が多くなっています。

f0197072_23451746.jpg

劇場内部は深紅と金色のゴージャスな雰囲気。ちょっとナポレオン3世の居室の雰囲気と似ていませんか。
先週、ルーヴル美術館のリシュリュウ翼にナポレオン3世の居室があるというお話をしました。
セーヌ県知事オスマンといっしょにパリを現在あるような魅力的な都市に変えた人物ですが、オペラ座を手がけたのも彼らなのです。
よって第2帝政時代の1860年、パリの都市計画の一環としてオペラ座の建設計画が持ち上がりました。
コンペで集められた建築案は一等賞に値するものがなく、佳作がいくつか決まったのみ。
その中からシャルル・ガルニエの案が採択されたのでした。

工事は不仏戦争や財政難で途中何度かストップし、完成まで15年もかかりました。
その間、1867年にパリ万国博覧会が開催され世界中からパリに人がやってくるというので、ナポレオン3世とウジェーヌ皇后がとりあえずのお披露目をします。
まだ全部はできあがっていませんでした。
そして奇しくも政権交代でナポレオン3世が退いた後、1875年にマクマホン共和国大統領によって完成の祝賀が行われました。
あまりにも年月がかかったからでしょうか、何らかの手違いでこの最終祝賀パーティーに、この建物の建築家であるシャルル・ガルニエは招待されなかったそうです。
かわいそうに自分でチケットを買って出席したとか。あまりにもお粗末ですね。

さて、建築様式は当時流行した豪華絢爛なルイ14世様式(バロック)のリバイバルである「ネオ・バロック」様式です。
当時最新の強くて軽い「鉄」を建築資材として使用したことによって、巨大な空間を確保することができ、2000人以上を収容する大きなオペラ座が可能になりました。
19世紀はエッフェル塔などもつくられ、巨大鉄建築が流行、鉄の時代なんて呼ばれたりします。
内部も色大理石や金メッキを多用してエレガントかつ豪華な内装になっています。
オペラ座のミニチュア断面図はオルセー美術館の一番奥の部屋に展示してありますので、オルセーに行かれた際にも是非チェックしてみてください。
f0197072_23443811.jpg

キラキラとした照明に照らされて大理石の階段を上れば19世紀の紳士淑女になった気分です
正面の入り口を入ると目の前に大きな階段が現れます。色大理石で作られ、30mの高さ。
f0197072_23445843.jpg

このお部屋にオペラ座の建築家シャルル・ガルニエ氏の彫像のコピーが置いてあります。
ここを上るとフォワイエと呼ばれる18mの高さでモザイク天井の広いロビーがあります。
パーティーやセレモニーに使われる、ヴェルサイユ宮殿にある鏡の間を小さくしたようなお部屋です。
鏡と窓が開放感をもたらし、ここからオペラ大通り、ルーヴルの方まで見渡せます。
劇場は奥行き長さともに30mちょっと。
20mの高さの天井は1964年にシャガールの『夢の花束』という幻想的な作品で覆われています。
8トンもある巨大なシャンデリアもゴージャスです。映画やミュージカルにもなっている『オペラ座の怪人』で落とされるのはこの大きなシャンデリアです。

オペラ座で公演を見たいという方はこちらのCalendrierをクリックして日程をチェックしましょう。
オンライン予約もできますし、直接窓口(入り口を入って右の奥)で購入することもできます。
窓口で購入するときは予算やちゃんと見える席なのかいろいろ要求を言ってみてください(英語で大丈夫です)。
第2帝政時代の雰囲気の残るきらびやかでゴージャスな内装と他の観客のおしゃれな服装(普通の服の人もたくさんいます)、深紅のベルベットのふかふかした座席やシャンデリアにオペラ歌手のすばらしい歌声とオーケストラで、夢心地な一夜になること請け合いです。

(今回の写真は正面写真以外公式サイトwikipedia.frの方から借用させていただきました。)

Opéra Garnier
住所 place de L'Opéra 75009
電話 01 44 73 13 99
公式サイト 
メトロOpéra (3,7,8番線)の出口を出ると、どこからでもこの巨大な建物が見えるのでわかると思います。

公演のチケットを持っていなくても公演がないときに内部を見学することができます。
毎日10時から17時まで。見学できるのは大階段、フォワイエ、劇場、展示スペース。
値段は8ユーロ。25歳未満は4ユーロ、10歳未満が無料です。
フランス語もしくは英語で歴史、建築などを1時間半にわたってガイドしてくれるツアーもあります。こちらは12ユーロ。
運が良ければ売店でオペラ座で作られている蜂蜜が購入できますよ。お土産に最適!



来週12月29日は更新を休ませていただきます。次回は来年2009年1月5日。
素敵なノエルと新年をお過ごしください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
[PR]
by paris_musee | 2008-12-22 00:00 | ミュゼ以外の歴史的建造物
<ルーヴル歴史散歩 2 19世紀のフランスへ Musée du Louvre>

先週は中世のルーヴルをお伝えしました。
今日はかなり最近のルーヴルの歴史散歩をしてみたいと思います。
実は私が一番好きなルーヴルの展示室でもあります。
世界中から集めて来た古代の作品群も圧倒されますが、やはり本場で見せつけられるフランスの歴史の奥深さには脱帽してしまいます。

f0197072_19374229.jpg

このヒゲの紳士がナポレオン3世。奥様のウジェニーさんの肖像画が正面に飾られています。
歴史の舞台は19世紀中頃、第2帝政時代のパリ。
主人公はナポレオン3世。
フランス革命の後に現れるナポレオン・ボナパルトの甥っ子です。
1848年に大統領となり、オスマン男爵とともに古くて汚いパリの下水道やシャンゼリゼなどの大通りなどを整備し、現在も残るパリの美しい景観づくりに全力投球しました。
ルーヴルからほど近いオペラ座(ガルニエ宮)を作らせたのも彼でした。
どんな旅行者でも息をのむパリの美しい都市計画を実行したのはナポレオン3世なのです。
パリの近代化に一役買ったそんな彼の居室がリシュリュー翼1er étageに残っています。

ナポレオンホールからRICHELIEUのエスカレーターをのぼり、係員にチケットを見せて右折、エスカレーターを上ってください。
エスカレーターを上ったらUターンしてObjet d’Artと書いてある方へ行きましょう。
小さな売店、カフェ、お手洗いなどがあり、その突き当たりからスタートです。

f0197072_19381061.jpg

最初はこんな可愛らしい小部屋が続きます。
1861年にこのナポレオン3世の居室の改修の終了後、1871年から1989年に大蔵省が引っ越すまでここは大蔵省が使用しており、一般公開されていませんでした。
それゆえ保存状態もよく、この時代の装飾様式の典型を完璧な形で残しているため、とても価値ある展示室なのです。
最初のお部屋を入るなり壁紙やボワズリー(壁に施された木の装飾、彩色されているものもあります)、シャンデリアに目を奪われます。このインテリアは第2帝政時代の装飾様式で、ルイ14世様式に影響を受けていて壮麗豪華なのが特徴です。
例えば深紅のベルベットに金色に塗られた木で作られたソファや椅子、ゴージャスで明るい照明は、政治・経済が成熟した当時のフランスを体現するような絢爛豪華さです。
f0197072_19382957.jpg

だんだん重厚で豪華な雰囲気になっていきます。

部屋を進むと書斎、第一のサロン、控えの間、家族のサロン、大サロン、サロン・テアトル、小さな食堂、大食堂と続きます。
最初の小さな部屋にはThiersさんのコレクションであるギリシャやエジプト、日本の印籠などの小さなオブジェが展示されています。
小部屋ですがボワズリーも暖炉も壁紙も照明もうっとりするくらい素敵です。窓から見えるドノン翼の建物も風情があります。
f0197072_19384972.jpg

写真に収まりきれないほど広い大サロン。その絢爛豪華さに息を飲んで立ち止まる場所です。
そして突然表れる大サロン。ピアノが置かれ、たくさんの赤いソファや椅子が、さきほどまで舞踏会をしていたかのような豪華さを残してたたずんでいます。
次の部屋はサロン・テアトル。ナポレオン3世とウジェーヌ妃の肖像画が向かい合わせにかけられています。ここでは音楽会が催されていたそうです。
小さな食堂はトロンプロイユ(だまし絵)のようになった壁画が、いままでのまばゆいばかりのゴージャスさを緩和させてくれるような自然主義なタッチで描かれほっと一息できます。すぐ横の大食堂に目が奪われてしまいますが、こちらもしっかり観ていただきたいと思います。
f0197072_19391266.jpg

ちょっとクラシカルな落ち着いた内装の食堂。テーブルがとにかく長い!
さて、ナポレオン3世の居室群のメインディッシュはなんといってもこの大食堂。
映画でみたような、小説で思い描いたような、貴族の晩餐会でのシーンに欠かせない長い長いテーブルにたくさんの茶色の革張りの椅子が並びます。
さきほどの赤を貴重にしたサロンとは違い、とてもシックな印象を受けます。
黒に金ブロンズを施した荘重な調度品、食堂にふさわしい狩猟をテーマにした絵画も飾られています。
黒や茶を基調にしたのは、これからいただく食事の彩りが映えるようにとの配慮でしょうか。
それにしても一度でいいからこんなところで素敵な晩餐会に呼ばれてみたい。

そう、このナポレオン3世の居室群を訪れるときは、招待客の一人になったつもりで歩いてみてはいかがでしょうか。
女性なら当時はやっていたボリュームのあるドレスを優雅に着こなす貴婦人になって、男性なら胸にたくさんの勲章をつけてたっぷりとひげをたくわえた紳士になって、控えの間で隣の人と談話したり、大サロンでアペリティフをいただきながらピアノの調べを聴いたり、サロン・テアトルでカルテットを聴いたりして、いよいよ大食堂でごちそうに舌鼓。

私はこの展示室に足を踏み入れてから、急に19世紀のフランスに興味を持ち、当時の風俗が描かれた小説を読むようになりました。
19世紀のフランスって内実ともにとても豊かで華やいだ時代だったんですよね。
パリには歴史的な逸話のある美術館が結構多いので、当時にタイムスリップしたふりして鑑賞するのが気に入っています。

モナリザのあるドノン翼からは離れていますが、時間があまったら是非是非訪れてほしい場所です。
[PR]
by paris_musee | 2008-12-15 00:00 | 有名ミュゼ
<ルーヴル歴史散歩 Musée du Louvre>
f0197072_2135334.jpg

この作品に描かれているお城が中世のルーヴル宮。オリジナルの作品はルーヴルではなく、パリ郊外のシャンティイ城のコンデ美術館に所蔵されています。

ルーヴルの歴史はどれくらい前に遡ることができると思いますか?
約200年前、フランス革命の後1793年に美術館としてオープンしました。
美術館としてもかなり古株ですが、ルーヴルの建物自体は800年前、この地に建てられた城塞がもとになっているんです。

1985年にミッテラン大統領の指揮のもと、『Grand Louvre』(グラン・ルーヴル)計画がスタートします。
当時リシュリュー翼には大蔵省が入っていて、地下のナポレオンホールなどもなく、展示室が全然足りない状態でした。
そこで大蔵省には12区のセーヌ河畔の建物に引っ越しをしてもらって、ガラスのピラミッドとナポレオンホールを作り、展示スペースを拡大、名実共に世界最大級の美術館を目指したのです。
その『Grand Louvre』計画を進めるために敷地内を掘り起こしたところ、噂通り800年前の城壁の基礎が発掘されました。

ここからルーヴルの古くて新しい展示空間が生まれたのです。
f0197072_21334264.jpg

まずナポレオンホールのシュリー翼のエスカレーターをのぼりチケットを見せると、両側にHISTOIRE DU LOUVREというお部屋があります。
ここは発掘調査の模様や、作品に描かれたかつてのルーヴルの姿や、ルーヴルの建物がどのように拡大していったかがわかるようになっています。
中にルーヴルの建物の変遷がミニチュアで再現されているのですが、それを簡単に説明しますと...
f0197072_21342262.jpg

これは13世紀頃のルーヴル。右側がセーヌ河で、ミニチュアの上の方にある円柱の塔(主塔)とそれを囲む宮殿が見えます。中央より下の畑は現在のチュイルリー庭園がある辺り。
1190年 フィリップ・オーギュスト王が、ヴァイキングの襲撃に備えて主塔をルーヴルの地に作らせる
1380年 シャルル5世によって主塔を囲むように住居(宮殿)ができる
1572年 ヴァイキングの襲撃の心配がなくなったので、国王フランソワ1世が城塞のシンボルであった主塔を壊し王宮を生まれ変わらせる
    カトリーヌ・メディシスがチュイルリー庭園をつくらせる
1610年 アンリ4世の死後、チュイルリーにあった宮殿とルーヴル宮殿をつなぐグランド・ギャラリー(現在のドノン翼、『モナリザ』などが展示されている長い回廊部分)をつくらせる
1678年 ルイ14世がヴェルサイユ宮殿に引っ越したので改装は中止となり、長い間放置される
1793年 ルーヴル美術館オープン
1871年 チュルリー宮が燃やされ、放置されていた廃墟は10年後に取り壊される

ルーヴルは、現在のシュリー翼を中心にまず主塔が建てられその周りに王宮ができ、次にチュイルリー庭園が整備され、現在のドノン翼であるグランドギャラリーが増築、最後の最後にリシュリュー翼ができたことになります。
最初から現在のルーヴルの巨大な建物ができたわけではなく、増築と改修を何世紀にもわたって繰り返した結果なのですね。
しかもその間ずっと工事が続けられていた訳ではないので、元王宮にアーティストがアトリエを構えたり、政治家が集まったり、浮浪者が不法占拠して荒廃したりと、いろいろな住人がそれぞれの生活を繰り広げていたのでした。

f0197072_21344267.jpg

ちょっとインディジョーンズみたいな探検をしている気分!?
さて、シュリー翼の展示室で今見られるのは、中世のルーヴルの王宮の基礎部分の遺跡です。
スタッフも常駐しておらず、ちょっとヒンヤリしているので怖がりの人はお友達と一緒に行くか、他のお客さんの後をついていきましょう。
順路に従っていくと、ちょうど王宮の周りを巡らせたお堀の部分を歩くことになります。
なんてことない石を積み上げた壁ばかりですが、単なる石ととるか、800年の歴史を見るかはみなさんの想像力次第。
途中でサンルイの部屋という真ん中に柱頭がある真っ暗な部屋に行くことができます。
天井が低くて不気味ですが、13世紀のサン・ルイ王治下の古いものだそう。
16世紀には城塞としての中世のルーヴルは役目を終え、主塔など多くが壊されてしまいましたが、この部屋やお堀の一部は地下深く眠っていたのでその後ひょっこりと発見されたというわけです。

実は私たちが考える絵画や彫刻などいわゆる「美術作品」の展示は、ルーヴルのコレクションの中ではほんの一握りなのです。
ルーヴル美術館は考古学博物館的要素が意外にも大きいのです。
歴史の舞台としてのルーヴル鑑賞もなかなか感慨深いですよ。
[PR]
by paris_musee | 2008-12-08 00:00 | 有名ミュゼ
<貴族のおうち Musée Carnavalet>

ルーヴル美術館のお話の途中ですが、別の美術館の話を間にはさみながら進めていきたいと思います。

f0197072_22111945.jpg

Musée Carnavaletの展示室から見えるお庭
パリ市役所やポンピドウセンターとバスティーユの間にMarais(マレ)と呼ばれる地区があります。
ここはおしゃれな洋服屋さん、雑貨屋さん、カフェなどが軒を連ね、日曜日も多くのお店が開いていることもあって若者に人気のスポットになっています。
でも17世紀頃、貴族がマレ地区に住むのがステータスだったこともあり、今でも多くの貴族の館が残されている歴史のある地区でもあるんです。
マレはそういった貴族の館を改装した小さな美術館がたくさん隠れているアートの穴場なんですが、是非とも訪れていただきたいのがMusée Carnavalet(カルナヴァレ博物館)。
ショッピングやカフェで一休みしたついでに、Musée鑑賞なんていうのはいかがでしょう?

f0197072_22114555.jpg

17世紀後半のある貴族のサロン。奥には当時流行った漆塗りのシノワズリ(中国趣味)のモチーフを採用したコモード(箪笥)が見えます
このMuséeで展示されているのは主に「パリの歴史」に関係するもの。
16世紀のパリ(シテ島やルーヴルがあるあたり)のミニチュアがあったり、ポンヌフ橋を装飾していた柱頭彫刻があったり、パリで名を馳せた貴族たちの邸宅の装飾を移築したり、フランス革命に関する膨大なオブジェ、マリー・アントワネットたちが幽閉されていたタンプル宮のお部屋の再現、19世紀の文筆家のベッドルームやアール・ヌーヴォー様式で装飾した宝飾店フーケの店内再現などなどパリのあらゆる時代の絵画、彫刻、オブジェ、美術工芸品など歴史的資料がたっぷりと展示されているのです。
たくさんのお部屋があって意外に広い展示空間になっていますが、だいたい時代ごとにまとまっているのでフロアガイドを観ながら歩いていくと各時代のパリの景観やフランスの流行の変遷をたどることができます。
パリの歴史を知らなくても昔のパリや貴族の生活を忍ぶことができて、貴族が住んでいた豪華な室内装飾にウットリしたり、ノートルダム寺院やセーヌ河など観光スポットの何世紀か前の絵画などに出会えて、ちょっと違うパリを発見できるかもしれません。

さて、この城館の持ち主で一番有名だったのが通りの名前にもなっているSévignéセヴィニエ夫人。
彼女は17世紀の後半にこの城館に住んでいて、娘のグリニャン夫人と交わした往復書簡が有名な文筆家でもありました。
ルイ14世の財務長官であったニコラ・フーケが開催していたサロンにも出入りしていた彼女は、国王より豪華な城を建てたことで反感を買った末、無情にも終身刑を言い渡されたフーケを擁護したほど親交が深かったと言われています。
彼女自身は歴史の教科書に出てくるほどには有名ではありませんが、フランス絶対王政の歴史的重要人物と関わりがあった、時代精神を生きた女性だったのです。
もちろんこのMuséeにはセヴィニエ夫人が使っていたサロンや愛用していた家具も展示されています。

f0197072_22133981.jpg

19世紀の宝飾店フーケのカウンター
入場無料なのでちょこっと観て帰っても、何日も通いつめてもいい、マレ地区でオススメのMuséeです。
いくつかの展示室は日によって閉まっていることもあるので、こればかりは運次第。
でもみどころのたくさんあるMuséeなので損はしませんよ。

Hôtel Carnavalet 

23, rue de Sévigné
75003 Paris
電話 : 01 44 59 58 58
Fax : 01 44 59 58 11
メトロ Saint-Paul(1番線) Chemin vert(8番線)
開館時間 10時から18時(レジは17時半で閉まります)
休館日 月曜日、祝日
入場料 常設展示 無料 /企画展示 4.5ユーロ(18歳以上26歳未満は3.8ユーロ)
[PR]
by paris_musee | 2008-12-01 00:00 | 邸宅ミュゼ