パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
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マリー・アントワネットを訪ねて ヴェルサイユ宮殿 ーちょっとヒトコト編ー Chateau de Versailles
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いよいよヴェルサイユ宮殿へ向かいます。ここから宮殿までまだまだ歩きますよ
先日、お天気がよかったのでヴェルサイユのマリー・アントワネットの離宮に行ってきました。
祭日の次の金曜日で、有給をとって4連休にした人がいっぱいいた日でした。
実際に行ってみて、みなさんが行く時にこうした方がいい!と思うことがいくつかありましたので、今日はそれをお話しさせてください。

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見てください!グルっとすごい行列ができているの、わかりますか?これチケットを買うための列。覚悟してくださいね!
★事前にチケットを買っておこう!★
平日だし大丈夫、と思っているとちょっと危険です。
私が行った日は13時頃だったのですが、多分2時間くらい待たないとチケットが買えないのではないかというくらいの長蛇の列でした!
朝一番でしたらこんなには並ばないとは思いますが、チケットを買ってから館内を観るとなるとやっぱり人が多いので、
なかなか落ち着いて写真撮影もできなくなってしまいます。
是非是非、インターネットで事前購入してください。

やり方は簡単ですが、フランス語が混じってくるので解説しますね。
1 予約 Reservation
こちらのページを開き、欲しいチケットを選び「予約する」をクリック。
1日優待パスポートなら、城内すべての施設を見学できます。
カレンダーの中で行く予定の日を選び、クリック。
クリックできなければその日のチケットはないので、当日並んで買うか、別の日を選ぶことになります。

2 買い物カゴ Mon Panier
次に予約画面が出てきますので、数量(そのままだと0枚ですので、1枚、2枚などと選んでください)を選ぶと合計金額が出ます。
確認して「買い物かごに入れる」をクリックすると、次の画面に行きますが、ここで「Eチケットを自分でプリントアウトする」を選びましょう。でないと、やっぱり並んでチケットを受け取ることになるのであまり意味がありません。

3 連絡先入力 Identification
その後、個人情報を記入することになりますが、*印のついているところだけでOK。メールアドレスは忘れずに。
*印の上から「姓」「名」「住所」「郵便番号」「都市名」「国名」「e-メール」「パスワード」「確認のため同じパスワード」

4 支払い Paiement
そしてインターネットショッピングと同じ要領でカード番号などを記入します。

5 プリントアウト 
後ほど登録したメールアドレスに、ネットショッピングの領収書(確認メール)とメールアドレスとパスワードの確認メールが届きます。
大事なのはもうひとつの「Validationde commande Satori Modulo」というところから届くメール。
青線の「Pour visualiser et imprimer votre E-Ticket, cliquez ici」をクリックして出て来た画面をプリントアウト。

そのチケットを見せるだけでOKです(アントワネットの離宮はチケット売り場と入場口が続いているのですが、このチケットを持っていれば手前のチケット売り場の列を抜かして前に進んで大丈夫。スイスイ行っちゃってください)。
チケットにはいろいろとフランス語で書いてありますが、要は「ちゃんと読めるようにプリントアウトすること」「汚したり濡らしたりして文字が読めないようにしてしまったものは無効」「コピー無効」「再発行はしません」といったようなことです。
ヴェルサイユ宮殿から帰るまで大切に持っていてください。

★大迷惑なお手洗い★
ヨーロッパで参ってしまうのがお手洗い。
1日に訪れる入場者数がどれくらいかはわかりませんが、入場者数に対してどう見積もってもお手洗いの数が少ないのです!
やっとたどり着いたお手洗い、個室だって2個か3個しかないんです!
何回か行ったのですが、どれも10分ほど(いや、もっと?)並びました!!!
どうか余裕を持ってお手洗いに行ってください。
強者のおばちゃんは男性用お手洗いに平気で入って行きますが、それは皆様の裁量にお任せします。
トイレットペーパーがないところも便座がない(!)ところも荷物掛けがないところもザラなフランス。ここも例外ではありません。
準備万端でのぞんでください。
ちなみに、私が確認しているお手洗いは、
ヴェルサイユ宮殿 正面の広場(王の中庭と呼ばれる、宮殿の建物のくぼんでいるところ)の左右に1つずつ 正面からお庭に抜ける左側の通路に1つ
お庭 アポロンの泉水と宮殿の中間あたりの左右に1つずつ アポロンの泉水付近のカヌー貸し出し所近くに2つ
マリー・アントワネットの離宮 小トリアノンの入り口に1つ 大トリアノンに向かって左側(建物内部でなく、敷地外です)に1つ

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ヴェルサイユの宮殿を出ると広がるルイ14世自慢の庭園。あの運河の端っこまで歩いて1時間ですって!
★地図★
マリー・アントワネットの離宮について来週からお話するつもりですが、敷地がものすごい広いのに標識がないんです。
道はいっぱいあるけど、見所への行き先はどこにも表示してありません。
人が多かったのでなんとなく歩いて見ることはできますが、現れた建物が何なのかよくわからないで見過ごしてしまうかもしれません。
入り口でもらえないこともあるので、事前にこちらをダウンロードして、地図を片手に回ってください。
これなら見所を逃さずに済むし、目の前の建物が何なのかわかります。
ヴェルサイユ宮殿の入り口からマリー・アントワネットの離宮までの地図も、お手洗いの場所もここにすべて書いてあります。

★とにかく広い!★
ヴェルサイユには何度か行ったことがありましたが、大トリアノン宮殿以外のマリー・アントワネットの離宮まで足を伸ばしたのは実は初めてでした。
地図には宮殿から小トリアノンまで1.5キロ、25分なんて書いてありますが、実際にはもうちょっとかかったように思います。
駅から宮殿まで、宮殿からマリー・アントワネットの離宮まで、離宮の敷地内の移動、すべてあわせて5キロは歩くと思います。
ガタガタの石畳だったり、ほこりっぽい砂利道だったり、ちょっと高低差があったりと、意外と歩きにくかったです。
ヒールは本当にオススメしません。スニーカーが一番!とにかくはき慣れた靴と汚れてもいいような格好で行きましょう。
庭園内には往復6ユーロくらいでプチトランというミニ電車が走っています。
並んだり、待ったりしますが、疲れたときは利用してみるのもいいかもしれません。

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この牧歌的な田園風景もヴェルサイユ宮殿の敷地内ですよ!周辺の芝生でピクニックができます。人もまばらでオススメ!
★ピクニック★
庭園に関して言えば、入場料はタダ。
なのでヴェルサイユ在住や近郊に住む地元民は、週末ピクニックをする公園感覚で使っているんですよね。
そこらじゅうにベンチもありますし、入ってもいい芝生もいくつかあります。
レストランやカフェなんかもあるんですけど、並んでたり高かったりするので、天気のいい日は見学途中にお弁当持参でピクニックしてみてはいかがでしょう?
大運河ではボートも貸し出しているので、のんびりヴェルサイユの庭園でボート遊びも素敵です。
フランス人に混じって、豪華な休日を過ごしてみてください。
ちなみにお天気のいい日は日差しも強いので、帽子やサングラスもお忘れなく!

★疲れた時には★
それから、私は美術館をハシゴするときは必ず飲み物とチョコレートを持って行きます。
こちらの美術館ってとっても広くて、うっとり見とれているうちにかなりの距離を移動しているんですよね。
ちょっと疲れた時に、ベンチで水分と糖分補給。
売ってるところを探すと余計疲れてしまうので、水分と甘いものをバックにしのばせているんです。
ヨーロッパは乾燥しているので、日本以上に喉が渇きますよ。
この広いヴェルサイユを歩き回るのだったらなおさら。オススメです。

というわけで、本当はプチトリアノンについてお話しする予定でしたが、思いのほか気づくことが多かったのでちょっとヒトコト編にしました。
来週はいよいよマリー・アントワネットの過ごした離宮をご紹介します!お楽しみに。


Château de Versailles 公式サイト(日本語)

住所:Place d'Armes
78000 Versailles
電話 :33 (0) 1 30 83 78 00
最寄り駅:RER C線Versailles-rive-gauche-château下車
開館時間:
 ヴェルサイユ宮殿 9:00から18:00まで  毎週月曜日休館 
 プチトリアノンおよびマリーアントワネットの離宮 12:00から18:00まで (基本的に休館日なし)
 グラントリアノン 12:00から18:00まで (基本的に休館日なし)
   *冬期営業時間は少し短くなります。サイトでご確認ください。

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by paris_musee | 2009-05-25 00:00 | お城ミュゼ
マリー・アントワネットを訪ねて ヴェルサイユ宮殿 ー基本編ー Chateau de Versailles
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ヴェルサイユ宮殿のまわりには一般人がピクニックできる森があります。写真はそんなピクニックを終えて、閉館後誰もいなくなったヴェルサイユ宮殿を撮ったもの。

ヴェルサイユ宮殿。
ここを訪れずにフランス観光を終わらせることができないくらい、フランスが誇る世界的に有名な観光名所です。
そしてマリー・アントワネットを語る上でもここを避けて通ることができません。
パリからも近いしアクセスも簡単、半日使って是非お出かけして欲しいところです。

行き方ですが、とっても簡単。
パリからRERという郊外行き電車に乗って終点まで行くだけ。
乗るのはパリの真ん中を通るRERのC線。西のVersailles-rive-gauche-château行きに乗ってください。
VERSAILLES-RIVE-GAUCHE-CHATEAU行きです。
VERSAILLES-CHANTIERSという駅もあって、途中で分岐しちゃうので注意してくださいね。
RER以外の行き方はこちらを参照してください。
RIVE-GAUCHE駅から宮殿までは、駅を出て道(rue Royal)を渡ったらそのまま右に歩いて行きましょう。
そして最初の交差点を左折(Avenue de Paris)するともう宮殿の正面玄関が見えてきます。

最近はこちらであらかじめチケットをプリントアウトできるシステムになっているようです。
右上の日本の旗をクリックして日本語表示にしてください(でも全部が日本語訳されているわけではないようです)。
並ばなくていいので便利ですね。

入り口入ってすぐの「ヴェルサイユ宮殿」と、
遥か彼方にある「マリー・アントワネットの離宮」と、
その間にある広い「お庭」
の3部構成になっていますので、全部観たい方は時間的余裕を持ってくださいね。
広大な庭園や森ではピクニックができる場所もあります。
お天気のいい日にはお弁当を持参で行くのも楽しいです。

宮殿は、鏡の回廊、王と王妃のグラン・アパルトマン、王の寝室、ドーファン(王太子)のアパルトマン、ルイ15世の王女達の アパルトマン(4月1日から10月31日までの週末のみ)、フランス歴史回廊が見学コースとなり、
マリー・アントワネットの離宮は、プチ・トリアノン、王妃の農場、フランス式及びイギリス式庭園、パヴィヨン・フランセ、愛の殿堂、ベルヴェデーレ(見晴らし台)、グラン・トリアノンが見学コースになっています。

ヴェルサイユ宮殿の敷地は想像以上に広大なうえ、お手洗いが日本のようにたくさんないので覚悟してください。

さて、次回はいよいよマリー・アントワネットが過ごしたという離宮についてお話しして行きたいと思います。
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ヴェルサイユ宮殿はプライベートなパーティーや映画撮影などに貸し出しています。写真は多分アソシエーションの会合か何かで、レセプションまでブルボン王朝時代の衣装をまとったスタッフが演奏しながらお迎えしていました


Château de Versailles 公式サイト(日本語)

住所:Place d'Armes
78000 Versailles
電話 :33 (0) 1 30 83 78 00
最寄り駅:RER C線Versailles-rive-gauche-château下車
開館時間:
 ヴェルサイユ宮殿 9:00から18:00まで  毎週月曜日休館 
 プチトリアノンおよびマリーアントワネットの離宮 12:00から18:00まで (基本的に休館日なし)
 グラントリアノン 12:00から18:00まで (基本的に休館日なし)
   *冬期営業時間は少し短くなります。サイトでご確認ください。

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by paris_musee | 2009-05-18 00:00 | お城ミュゼ
マリー・アントワネットを知ろう! 
先月日本に一時帰国していました。
その時に絶対に買おう!と思っていた本が、『ベルサイユのばら』です。
70年代に発表され、その後も代々読み継がれているという不朽の名作マンガですよね。
実は今回、初めて読ませていただいたんです。
すごく読み応えがあって面白かった!全5巻を数時間で読破しちゃいました。

マリー・アントワネット。
あまりにも有名な彼女の波乱に富んだ人生は、昔からアーティストたちの格好の主題となってきました。
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こちらが角川書店バージョン
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こちらが岩波文庫バージョン
一番最初に彼女の人生を小説にしたのは(あるいは現在も読まれているの最も古いものは)、1933年にステファン・ツヴァイクが書いた『マリー・アントワネット上下』。
その後のほぼすべてのアントワネットものの作品のたたき台になっているのが、この作品ではないでしょうか。
ここに描かれているエピソードが、他の作品にちょこちょこ使われています。
私は岩波版を持っていますが、岩波らしくちょっと硬派な文体です。
小説というより歴史書みたいな感じ。ドキドキしながら読み進めるというより、淡々と事実を追う感じです。

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こちらは小説なのでかなり読みやすいですよ。
日本の作家、遠藤周作も『王妃マリー・アントワネット上下』(新潮文庫)を描いています。
これは少しフィクションが付け加えられていて、庶民出身の貧しい架空の女性と王妃のコントラストが特徴的です。
庶民の登場人物がいることで、フランス革命とマリーアントワネットの関係がどのように絡んで行くのかがわかりやすく描かれています。

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こちらは註や図版も豊富でとても読みやすいです
イギリス女性作家のアントニア・フレイザーも『マリー・アントワネット上下』(ハヤカワ文庫)を女性の視点で描いています。

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こちら、もうご覧になりましたか?実際にヴェルサイユ宮殿を貸し切って撮影がなされ、ラデュレのスイーツにパステルなドレス、史実をかなり今風にアレンジした乙女趣味のかわいい映画です。
この作品が原作となって、ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』という映画が作られました。
映画は上巻だけを映像化していて、王妃の悲劇は描かれていません。
フランス人の友達の間では、「アメリカ人監督がフランスの歴史を映画化するなんておこがましいけど、せめてもの救いはアメリカ人にフランス革命の暗部を描かれなくてよかった」といったものでした...。

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こちらは大人買いができるボックス売り!
そして池田理代子によるあの有名な『ベルサイユのばら』。
この作品もオスカルなど架空の人物が登場して話を盛り上げていますが、基本のエピソードはツヴァイク本に忠実です。
でもやっぱりフランス革命において庶民がどうだったのか、という視点が入っていて、スピード感とリアリティのある作品に仕上がっています。
またこれがモトとなって宝塚歌劇団などもミュージカルを上演していますよね。
本国フランスでも『Lady Oscar』というタイトルで翻訳され、79年にはテレビでも放送されるほどの人気でした。
フランス文化の日本への紹介という点でも彼女の功績が評価され、今年フランスからレジオンドヌール勲章シュヴァリエ賞を授与されています。

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コッポラ映画の影響か、昨年、パリのグランパレという会場で『マリーアントワネット』展が開かれました。
私は会期終了間際に行ったのですが、なんと2時間待ちの長蛇の列。
炎天下の中、初老のマダムやムッシューらとともに待ち続け、やーっと中に入ることができましたがかなりの混雑。
フランスで初めて、上野の森の企画展に匹敵するほどの混雑した美術鑑賞でした。
マリー・アントワネット、やはりフランス人の間でもいまだに大人気です。
企画展ですので写真撮影はできませんでしたが、目の前に展示されている彼女にまつわる肖像画やドレス、宝飾類、使用していた家具、小物、どれもが強烈な存在感を放っていました。
小説などを読んだ後だったので、そういった作品のエピソードに出てくる展示品の数々を目の当たりにでき、彼女の壮絶な人生が急に現実味を帯びて来て恐ろしくも感じました。

ここに挙げたすべての作品に共通しているのが、2部構成になっていること。
前半は享楽的で退廃的とさえいえる豪華絢爛な王室のあきれた日常が描かれ、
後半はフランス革命が進む中、民衆のおさえようのない怒りのはけ口として批判と屈辱にさらされるオーストリア女の悲劇が描かれているのです。
展覧会でも、前半は壁の色が明るかったり、オーディオガイドからは楽しい音楽が流れて来たりしていたのですが、後半は打って変わって暗い室内にぼーっと浮かび上がる作品群、とても寂しい雰囲気の展示になっていました。

正直、前半はいいけど、後半は読みたくない、観たくない、という感じです。
私がコッポラの映画が好きなのも、後半が描かれていないから、というのがあるかもしれません。
後半の史実を直視するのは毎回勇気がいるほど心が痛みます。
フランス革命はある意味、本当に残酷でした。
毎年7月14日にフランス革命の成功を祝した盛大なお祭りがあるのですが、華やかな軍隊パレードやエッフェル塔にうち上がる美しい花火なんかを見ると、ちょっとだけ複雑な気持ちになってしまいます。

マリー・アントワネットおたくでなくても、フランス革命マニアでなくても、フランスに旅行に来るときにちょっとしたエピソードがわかっていると2倍楽しめる観光名所がたくさんあります。
来週から、マリー・アントワネットにまつわるスポットをエピソードとともにご紹介して行きたいと思います。
もしお時間と興味があったら、上に挙げた作品を鑑賞してみてくださいね。
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by paris_musee | 2009-05-11 00:00 | その他
バラになった男 アンドレ・ル・ノートルのお庭 ヴォー・ル・ヴィコント城 Chateau Vaux le Vicomte
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この人がアンドレ・ル・ノートル。このお城にやってきたときは40歳でした
アンドレ・ル・ノートルをご存知ですか?
インターネットで調べていたら、同名のバラがあることを知ってびっくり。
ガーデニングがお好きな方は、聞いたことがあるかも。
もちろんこのバラの名前はこれからお話しする造園家ル・ノートルにちなんでいるのです。

ル・ノートルは17世紀を代表する庭師、さらに言えば、フランス式庭園の生みの親。
ヴォー・ル・ヴィコント城はもちろん、ヴェルサイユ宮殿、チュイルリー公園、シャンティイ城、フォンテーヌブロー宮、ソー公園、サンクルー城、サンジェルマンアンレー城などなど、私たちがパリ周辺でお目にかかることのできるお城や公園は、彼によるものだったりします。

もともと王宮に仕える造園家の一家の生まれだったので、庭に関してはかなり造詣の深い人でした。
さらに建築と数学、絵画を学び、これらが一体となったフランス式庭園を完成させることになるのです。

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おそらくドーム上の展望台から眺めたお庭の写真。きれいに剪定された花壇が美しいですね。
フランス式庭園の特徴は、広大な敷地に、水路をつくったり装飾的な形の池を配したり、噴水があったりします。
そして城館を起点もしくは中心にして一本の軸を設定し、シンメトリーに花壇や芝生を配します。
放射状に小径があったり、高低差をわざとつけたり、木を球体や円錐などの形に剪定したり、花壇の植物を幾何学模様に形作ったりするのも大きな特徴。
つまり、自然を人工的に手を加えて整えたものがフランス式庭園と言えます。

ヴォー・ル・ヴィコント城はル・ノートルの出世作。
ここでフランス式庭園を考案し、実践したのです。
フランス式庭園の幕開けとなったお庭を観てみましょう。

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こちらは水路の向こうの丘あたりから撮ったと思われるお庭とお城の写真。
お城の南に広がる33ヘクタールの土地に36の池を配し(ただし、近年のソミエ氏の改修工事でやっと20の池が復元できましたが、16の池は失われたまま)、お城の1階と一番低い水路との高低差は18,45メートル。
お城から一番向こうのヘラクレスの彫像まで1,5キロあり、川を利用して人工的に作った水路(カナル)は約1キロの長さがあります。

いろいろな仕掛けをするのも、フランス式庭園の特徴のひとつ。
ここでは、「遠近感を感じさせない」遊びが見られます。
例えば、お城に近い彫像は遠くの彫像より背が低く、お城に近い池は遠くの池よりも小さいのです。
そうすると、普通ならば手前のものの方が大きく見えるのですから、遠くに見えるものは意外と近くにあるのかも、と思うのです。
でも歩いてみると、すごい距離があったりしていい運動になります。
それから、水路の手前に「方形の鏡」という池があるのですが、500m離れたお城のドームにある展望台から見ると、そこにお城がきちんと鏡のように写るのだそうです。(私が行ったときは展望台に上がれなかったので確認できませんでした)。

赤土にアラベスク模様になるように植えられた花壇や、球体や円錐に剪定された木、幾何学模様に作られた池や水路、土地に高低差をつけたり、自然をここまで人工的に整えるのに、基礎工事から20年ほどかかったと言われています。
時間とお金と労力をここまで操れる権力をもった人だけが、自分のものにできるお庭ですよね。
豪華な室内装飾や建物ももちろんですが、ルイ14世が嫉妬したのはとりわけこの広大な庭園だったのかもしれません。
このすばらしい庭園で賞賛されたル・ノートルは、ルイ14世に連れられてヴェルサイユ宮殿の庭園を手がけ、後世に名を残すことになるのです。

*今回はお天気も悪くいい写真が撮れなかったため、すべてWikipedia Franceの画像を借用しました。

Chateau de Vaux le Vicomte 
77950 Maincy
tel 01 64 14 41 90
fax 02 60 69 90 85

開館時間 3月14日から11月8日まで 10時から18まで
閉館日  7月と8月を除く毎週水曜日
イベント 噴水ショー:3月14日から10月31日までの第2、最終土曜日の15時から18時まで 
     キャンドルナイト:5月2日から10月10日まで(9月12日は除く)の20時から0時まで
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by paris_musee | 2009-05-04 00:00 | お城ミュゼ