パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
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郊外のお城に行こう! Chateau Vaux le Vicomte ヴォー・ル・ヴィコント城
長い冬が終わって春から夏に移行する3月頃から、ミュゼの営業時間が延びたり、冬期休業していたミュゼが開館したりします。
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あいにくの寒空ですが、なーんにも遮るものがない広大な土地にパっと現れるお城、素敵です。建物の周りはお堀になっていて水が張ってあります。
今回ご紹介するChateau Vaux le Vicomte(ヴォー・ル・ヴィコント城)も冬場は閉まっているお城。
クリスマスの時期に特別営業をしますが、基本的には3月中旬から11月初旬までしかオープンしていません。

このお城はヴェルサイユ宮殿のモデルとなったお城なんです。
というのも、ルイ14世の大蔵卿だったニコラ・フーケが建てた城館で、そのお披露目パーティーで王を嫉妬させたのです。
ルイ14世はその後、ヴェルサイユ宮殿を建築するにあたって、このヴォー・ル・ヴィコント城を手がけた庭師のアンドレ・ル・ノートルと、建築家のルイ・ル・ヴォー、画家で室内装飾家のシャルル・ル・ブランを指名したのです。

時間のある方は是非ともこの2つのお城を訪れてほしいのですが、できればヴォー・ル・ヴィコント城を先に見ていただきたいです。
ヴェルサイユの広大な敷地や豪華絢爛な室内装飾に比べると、どうしても見劣りがしてしまうんですよね。こちらは王様じゃない、いち貴族のお城ですから。

来週詳しいエピソードをお話しますので、今日はパリからの行き方についてご説明します。
ヴォー・ル・ヴィコント城はパリから南東に電車で30〜40分くらいの郊外に位置しています。
行き方は意外と簡単。

パリのGare de Lyon(ギャール・ドゥ・リヨン)駅からSNCFという電車に乗るか、RERのD線で行く2つの方法があります。
降りる駅はともにMelun駅。RERの方は終点ですので乗り過ごす心配がなくてオススメ。
このサイト(英語)で、「start」をGare de Lyon、「destination」をMelunと記入し、日付と希望の出発/到着時間を選択して「search」を押すと電車の時間、電車の名前(番号)と目的地が出てきます。
帰りの時刻も調べておきましょう。
念のためその前後の電車もメモって行くといいですよ。

駅に着いたら調べた電車の名前(番号)を確認して乗車しましょう。
RERの方はホームに次の電車の止まる駅が全部表示されるパネルがあります。
RERは途中で二股になるので終点をしっかり確認してくださいね。
現在、片道7,15ユーロかかります。

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バス停です。小さくて見逃してしまいそうですが、駅が見える距離にあるのでよーく探してください。
Melun駅に着いたら、place de la gareの改札口を出て、目の前にカフェがあります。
そのavenue Gallieniの通りの小さなATMだけのCredit Agricole(エメラルドグリーンの店舗)銀行前のバス乗り場からシャトルバスに乗るのが一番安いです。
片道3,5ユーロ、往復だと7ユーロ。
ただ、平日はバスがなく、土日祝でもバスの本数が極端に少ないので気をつけてください。
こちら(英語)で時刻を確認できます。
2つCatsleが出てきますが、今回の目的地はCastle of Vaux le Vicomteの方ですので気をつけて。
私が行った時は日曜日なのに運休で、何も知らないもう一組の観光客とずいぶん待ってしまいました。

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何もない土地を走って、長く続くこの並木道を通り抜けるとお城の入り口にたどり着きます。
バスで行かない場合はタクシーになります。
駅前のタクシー乗り場から乗ってください。
駅からお城まで片道、平日はだいたい15ユーロ、休日と夜間は20ユーロくらいです。
帰りもタクシーで帰るのなら、行きのタクシーの運転手さんに電話番号を聞いて呼ぶか、01 64 52 51 50もしくは01 64 41 77 00に電話をかけて呼んでください。
タクシーを呼んだ場合はお値段はもうちょっと高くなります。
歩いて帰れる距離ではないですし、流しのタクシーが拾えるほど車が通っていない辺鄙なところです。

お城の開館時間は10時から18時まで、7月と8月以外の毎週水曜日が閉館日です。
まだ行ったことがないのですが、このお城は「キャンドルナイト」という催しを5月初旬から10月上旬までの土曜日の夜行っています。
20時から24時まで入場できて、お城全体がキャンドルの柔らかい光でライトアップされるのです。

チケットは全部で5種類。
*14ユーロのチケット
1階のお部屋とルノートルの展示、フーケの展示、お庭、美術館の見学が可能。
*16ユーロのチケット
上記の施設プラス2階のフーケのアパルトマン、ドームが見学できます。
*8ユーロの美術館とお庭だけのチケットです。
*キャンドルナイトのチケット 15ユーロ
1階のお部屋とルノートルの展示、フーケの展示、お庭、美術館の見学が可能。
*キャンドルナイトのチケット 17ユーロ
上記の施設プラス2階のフーケのアパルトマン、ドームが見学できます。
残念ながら日本語はありませんが、英語、フランス語などのオーディオガイドも2ユーロで貸し出ししています。

天気のいい日はパリを飛び出してのんびりとした一日を過ごすのはいかがでしょう?
手入れの行き届いた豪奢なお城と広大なお庭のVaux le Vicomte城はとってもおすすめです。

Chateau de Vaux le Vicomte 
77950 Maincy
tel 01 64 14 41 90
fax 02 60 69 90 85

開館時間 3月14日から11月8日まで 10時から18まで
閉館日  7月と8月を除く毎週水曜日
イベント 噴水ショー:3月14日から10月31日までの第2、最終土曜日の15時から18時まで 
     キャンドルナイト:5月2日から10月10日まで(9月12日は除く)の20時から0時まで
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by paris_musee | 2009-03-23 00:00 | お城ミュゼ
<パリ郊外にお出かけ フォンテーヌブロー宮殿 Chateau de Fontainebleau>

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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8世紀にわたり増改築を繰り返したフォンテーヌブロー宮殿
2009年第一弾はフォンテーヌブロー宮殿Chateau de Fonteinebleauをご紹介したいと思います。
パリから1時間くらいの郊外のお城です。

パリにある旅行会社(日系も)ではフォンテーヌブロー宮殿と近くのバルビゾン村をセットにしたツアーなどをやっているようですので、大型バスで連れてってもらえばラクチンです。
旅慣れている方は電車とバスで難なく行けますので、パリ郊外の車窓をみながらのんびりとご自分で行かれてはいかがでしょう。

パリのリヨン駅Gare de Lyonから郊外行きの電車で35分から40分でフォンテーヌブロー・アヴォン駅Gare de Fontainebleau-Avonに着きます。
ここは終着駅ではなく途中下車となるので乗り過ごさないように気をつけてください。
電車の行き先はSens, Montereau, Montargis, laroche migennes方面行きのどれかに乗ってください。
こちらのサイトで、Point de departに「Gare de Lyon」、Point d'arriveeに「Gare de Fontainebleau-Avon」と入れ、出発日と時間を入れてChercherボタンを押すと正確な時刻が出てくるので、こちらをチェックしていくことをオススメします。

この駅に着いたら地下道を通って正面の入り口改札を出ます。電車の時刻に合わせてA→B Fontainebleau Chateauと書いてあるバス停にバスが待機しているのでそれに乗って10分ほど、左手にお城が見える観光案内所の前で下車してください。
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バスからこの景色が見えたらすぐ停留所です。帰りの時刻表もチェックしておきましょう
観光案内所では周辺地図やフォンテーヌブロー宮殿のパンフレットなどがもらえるので(英語版)欲しい人はいろいろもらいましょう。
こちらをご覧ください。このお城、正面入り口からみてもまあまあ大きなお城なのですが、地図にある通り、裏に広大な敷地のお庭や建物があります。せっかく来たのですから時間と体力を残して、忘れずに裏の庭園を散策してくださいね。

さて、このお城はいったい何のお城なのでしょうか。
有名な持ち主を2人挙げてみましょう。
基礎をつくったのが15世紀後半の国王フランソワ1世。その後歴代の王が増改築を繰り返したのがフォンテーヌブロー宮殿です。
このフランソワ1世の名前、美術館などでよく耳にしますが、レオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに招いた張本人です。
そしてレオナルドが肌身離さず持っていた『モナ・リザ』を買い取り保管していたのがこのお城だと言われています。
フランソワ1世時代のルネサンス様式の建築や、60mの長さのルネサンス式回廊(Galerie Francois 1er)が残っています。
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フランソワ1世の回廊。両脇にルネサンスのフレスコ画がたくさん並んでいます
ちなみに、フランスにイタリア発のルネサンスが入って来たのはちょっと遅く、ギリシャ・ローマの古典をお手本にし均整のとれた肉体表現がこちらに来ると少々間延びして9等身くらいの人物像が目立ちます。
知性や理性に重きを置きすぎて、モチーフのひとつひとつに意味を持たせるなど作品の解釈が難解になっていくのも特徴です。
このような後期のルネサンスをとくにマニエリスムとかフォンテーヌブロー派なんて言ったりします。
そう、ここフォンテーヌブローがフランスルネサンスの舞台となったのですね。
フランスのルネサンスの功労者はもちろんフランソワ1世です。

そして19世紀のはじめ、フォンテーヌブロー宮殿はまた歴史の舞台になります。
ナポレオン・ボナパルト皇帝がここを改修させるのです。
国王一家の出身でもないナポレオンは革命後の混乱の中、めきめきと力をつけてついに皇帝の座についた人物です。
でも皇帝の権威を見せつけるためには、歴代国王のようにヴェルサイユ宮殿のような「豪華なお城の主」になる必要があったんですね。
けれど革命後のフォンテーヌブロー宮殿は荒廃し、一時倉庫や刑務所にもなったりしていたほどで、もともとあった装飾品は盗まれたり燃やされたり壊されてしまっていました。
ナポレオンがここに住めるようにする改修は大変なものでしたが短期間で修理をさせました。
40のお部屋を作らせ、週に2回のオペラを上演させたといいます。
このフォンテーヌブロー宮殿には、ナポレオンが権威を示すために用いた「ナポレオン様式」なる家具がたくさん残されています。
ナポレオンがここに住んだのはわずかな期間でしたが、亡命する直前に正面にある馬蹄形の階段で護衛兵に有名な別れの演説をしてここを去っていきました。

ちなみにこのブログでも何回か登場している甥っ子のナポレオン3世が洗礼を受けたのはここだそうです。
王妃のウジェニーも彼に作ってもらった小劇場で観劇をするのを好み、交流のあったシャム王(タイにあった王朝)からもらった珍しいプレゼントを飾るシノワの部屋で過ごしたのです。

8世紀の長きにわたって歴代の国王が増改築を繰り返し、今ではフランスで最大級のお城と言われています。
1981年には世界遺産にも指定され、ちょっとアクセスは不便ですが時間があれば観ておきたいお城のひとつだと思います。


Chateau Fontainebleau
住所:Château de Fontainebleau 77300 Fontainebleau
電話:01 60 71 50 70
閉館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
開館時間:
お城 10月から3月 9時30分から17時まで / 4月から9月 9時30分から18時まで
庭園 11月から2月 9時から17時まで / 3,4,10月 18時まで / 5月から9月まで 19時まで
料金:8ユーロ
18歳未満、毎月第1日曜日は無料。
チケットを見せるとオーディオガイドを無料で貸してくれます。(入場無料のときは1ユーロ)
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by paris_musee | 2009-01-05 00:00 | お城ミュゼ