パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
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ロマンチックな美術館 musée de la Vie romantique

先々週、ルーヴル美術館の新古典主義、ダヴィッドの大作をご紹介すると書きましたが、ここのところ少し忙しくて取材する時間がなかなかとれません。
今回は予定を変更して、パリの小さな美術館をご紹介します。

パリの9区、最寄り駅で言うと2番線のPigalleとBlancheと12番線のSt-Georgeの間にひっそりとたたずむこの美術館。
旅行者にはモンマルトルのサクレクール寺院がおなじみですが、もし時間があればモンマルトルの丘を上がるのではなく下ったところにある、このロマン派美術館にも是非寄ってほしい穴場スポットです。
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Chaptal通りの16番地。
美術館は木々に囲まれた緑の小道を進んだ奥まったところにあります。
まさに「隠れ家」と呼ぶのがふさわしい、静かでこじんまりとした場所なのです。
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この可愛らしい建物は、1830年に建築されました。
オランダ生まれのアリィ・シェフェール(Ary Scheffer)という19世紀前半を生きたロマン派の画家が住んでいた邸宅がそのまま美術館になっているんです。

サロン文化が大流行りの19世紀に、シェフェールもまた自宅にインテリの友達を招き入れて文学や絵画、音楽談義をしたといいます。
そのお友達は、ロマン主義絵画の第一人者ドラクロワ(こちらはまたルーヴル編でご説明しますね)、叙情たっぷりのピアノ曲が今でも有名なショパン、彼の恋人でもあった女流作家ジョルジュ・サンド、イタリアの作曲家でオペラノ楽曲を多く作ったロッシーニ、ハンガリー生まれでピアニストとしても活躍したリスト、ロシア出身の小説家ツルゲーネフ、イギリス出身の小説家ディケンスなどなど。
インターナショナルでなんとも豪華な顔ぶれですよね!

彼らが集まっていた場所は離れのサロン兼アトリエ。そして対になってるもうひとつのアトリエはアリィの兄弟のアトリエとなっていました。
現在では年に2回、この離れのアトリエで企画展(有料)が行われています。

さて、常設展をやっているかわいらしいおうちに一歩足を踏み入れるとそこは控えの間。
その次のお部屋にはジョルジュサンドが使った小物やアクセサリーなどの遺品やポートレートなどが展示されています。カーテンがぐるりと囲んでるのかと思ってよくみて見ると実は壁紙。
とってもキュートな空間です。
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その次のお部屋は当時のインテリアを再現した豪華なお部屋となっています。
19世紀に流行った18世紀リバイバルの新古典主義調の家具が鎮座しています。
正面の暖炉の上に掲げられているのがジョルジュ・サンドの肖像画。
雰囲気のある素敵な女性で、数々の知識人と浮き名を流した人物。
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次のブルーのお部屋にはジョルジュ・サンドが描いた風景が展示されています。

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チェックの壁紙のお部屋にかかっているのはアリィの娘といとこの肖像画
小さな螺旋階段をあがるとまたお部屋があります。
2階は主にこの邸宅の主人であったシェファーの作品が飾られています。
アリィが描いた家族や親交のあった人々の肖像、他の画家が描いたアリィの肖像画などが展示されています。
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親交のあったプリンセス・ジョワンヴィルの肖像画
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シルクのドレスのしわや光沢、レースの繊細さなんかには脱帽です
彼はロマン主義の画家ですが、ロマン主義の激情的なスタイル(これもいづれお話ししますね)というより落ち着いた筆致で、人物の性格までも描き表すような精密な肖像画が多いです。
さすがはオルレアン公の子供たち(ひとりはのちのルイ・フィリップ王)に絵を教えていただけのことはありますね。
2階のお部屋もチェックの壁紙などがとてもおしゃれ。

本当に小さな小さな邸宅で、たった8部屋の展示室。
あっという間に美術鑑賞が終わってしまうのは残念でもありますが、時間に制限のあるパリ観光の中ではいいかもしれませんね。
いわゆる普通のフランス人の一軒家に近い間取りで、友達の家にお邪魔したような親密な空間が味わえます。
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のんびりできるカフェからの眺め
そして、そんな余韻に浸るなら絶対に併設のカフェでお茶をしましょう!
温室を改装したカフェは手作りのタルトやケーク・サレ(しょっぱいパウンドケーキ)などの軽食もありますよ。


Musée de la Vie Romantique
Hôtel Scheffer-Renan
16 rue Chaptal
75009 Paris
tel: 01 55 31 95 67
Metro: Saint-Georges, Blanches, Pigalle
開館時間 10:00~18:00
閉館日 月曜日、祝日
カフェ 4月の終わりから10月の中旬まで営業、11:30-17:30まで

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by paris_musee | 2009-09-21 00:00 | 邸宅ミュゼ