パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
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ロンドンミュージアム part 2 ヴィクトリア&アルバート博物館 V&A museum

今回はロンドンのびっくりデザインミュゼのご紹介です。
パリの装飾美術館の作品群もすごいのですが、もっと度肝を抜かれるのがV&A museumです。
こちらの博物館は3回目の渡英にして初めての訪問でした。
こんなにすごいとわかっていたらもっと時間をたっぷりとったのに...というくらい大きな博物館です。

今回は自由時間に限りのある滞在でしたので、ほんとうに駆け足で回りました。
私が観た中で面白かったものをご紹介したいと思います。

この博物館の収蔵作品は「芸術とデザイン」に関するありとあらゆるもの。
もらってきたパンフレットによると、
level0はヨーロッパの1600-1800の作品と中世ルネサンスの作品の一部。
level1はアジア(中国、中東アジア、日本、韓国、南アジア、東南アジア)の芸術品が展示されています。
他にはヨーロッパの中世ルネサンス、北方ルネサンス、ルネサンスの巨匠ラファエルロ、ファッション、企画展があるようです。
level2は1500-1760年のイギリスの作品。
level3は20世紀のものと金・銀・モザイク、宝飾品、鉄製品、金属製品、絵画、細密肖像画、版画・ドローイング、ステンドグラス、銀製品、タピスリー、テキスタイル、演劇などのジャンルの工芸作品が展示されています。
level4は建築物と1760-1900年のイギリスの作品。
level6はセラミックの作品が展示されているとのことです。
3000年におよぶ世界遺産、そして世界一のデザインに関する収蔵品を誇るミュージアムです。
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中央のライトが現代作家の作品。ぼんやりと照らされているのが17世紀の高級家具です
私たちはメトロからのびる地下通路から入って来たので0階のヨーロッパ1600-1800年代の工芸品から観ました。
たまたまロンドンのデザイン・ウィークと重なっていたため、常設展示に現代の作家によるデザイン作品(照明でした)が展示されていました。
ルーヴル美術館やヴェルサイユ宮殿などでもたまにやっていますが、権威ある美術館に現代作家の作品が融合する展示はとても面白い!
ただ、今回は「照明」の作品だったため、会場内はそのライティングしかなく、暗くて古い作品の細部がよく観れなくて残念でした。
もっと昔の家具に施された壮麗な寄木細工(マルケトリー)などが観たかったんですけどね。

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さすが紅茶の国。茶器やアフタヌーンティの展示もありました
そのままlevel2にあがりヨーロッパの中世後期からロココ時代くらいまでの家具などを見学。
パリの装飾美術館やカルナヴァレ美術館などでおなじみの家具たちでしたが、家具だけでなく衣服や小さな遊具なども一緒に展示してあり、その時代の生活がわかるような展示でした。

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こちらが布地が収納された古めかしい木棚。ひとつひとつ引き出してじっくりみることができます
level3はほとんど部屋ごとに「金・銀製品」「宝飾品」「テキスタイル」などと分かれていて、どれもが充実した内容。
中でもテキスタイルのお部屋は大きな木製の棚に布がたくさん収納されていて、ひとつひとつ引っ張りだしながら見学できるのがすごいです。どれくらいの数があるのでしょうか?

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ある演目で使われた衣装。トーストや目玉焼き、ソーセージにケチャップ!?どんな劇だったのでしょうか、観てみたい!
個人的に面白かったのが演劇関係のお部屋。
さまざまな衣装や小道具が展示されていて、演出家などのインタビュー映像や俳優さんたちの写真も飾られていて、ヴァラエティに富んでいました。
衣装を試着できるコーナーもありましたよ。
演劇ファンだったらもっともっと楽しめたに違いありません。
それから、装飾美術館の宝飾品コーナーも大好きですが、こちらの宝飾品コーナーはもっと充実していました。
あいにくここは写真禁止だったため、ご想像いただくしかありませんが、懐中時計の作り方などを説明したヴィデオが流されていたり、壁に展示してある作品だけでなく引き出しの中にもたくさん作品があって、とにかく面白かった!

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こちらは椅子を実際に組み立ててみるコーナー。意外と難しくて断念しました...
ここにあるような工芸作品(生活用品)って、時代が違えば「どのように使っていたんだろう?」とか「どうやって作ったんだろう?」という疑問がわいてくるのですが、この博物館はそれに見事に答えてくれているんです。
実際に触れたり、組み立てたり、ヴィデオや音声、パネルで作り方を解説したりする仕掛けがたくさんありました。
こういう体験型ミュージアムだと、ただ観るだけだった作品も理解が深まって記憶に残りますよね。
お子さんがいらっしゃる方には親子で一緒に勉強できて、退屈しがちなミュージアム巡りが楽しくなりそうです。
パリのミュゼはあまりこういうことをやっていませんので、すごく新鮮でした。

最後は閉館時間が迫ってしまい、ミュージアムショップにも寄れず出口を探して走り回るありさまでしたが、そんな駆け足で通ったファッションのコーナーもかなり充実していました。
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どれだけ巨大かわかりますか?観客の大きさと比べてみてください!!
途中で通った巨大な彫刻もびっくり仰天です。
これ、ローマのトラヤヌス帝の記念柱らしいです。
入りきらないので途中でポッキと折って並べてあります。
どうやって持って来たのでしょうね?
さすがは大英帝国!(フランス王国も人のこと言えませんけれどね)

この博物館は本当に時間切れで不完全燃焼。
多分1日あっても足りないでしょう。
フランスのミュゼはすごい!と思っていましたが、イギリスも侮れません。
パリからユーロスターでたった2時間、早めに買えば往復77ユーロという安売りチケットもあるので、パリ旅行のついでにロンドンまで足をのばすのもオススメです。
ちなみに、今回の滞在で物価の高さも食事のまずさも全然感じませんでした!
東京のような人口密度で少し疲れましたが、機会があれば何度でも訪れたい町になりました。
次回はV&Aにたっぷりと時間をかけて、評判のいいミュージアムカフェも堪能したいと思います。


Victoria and Albert Museum
Cromwell Road
London SW7 2RL
開館時間:毎日    10:00 ~ 17:45  
     毎金曜日  10:00 ~ 22:00 (一部の展示室は 18:00 以降もオープン。)
     12 月 24/25/26 日はクリスマス休暇のため休館
メトロ(Underground):サウスケンジントン地下鉄駅(ピカデリー線またはサークル・アンド・ディストリクト線)

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by paris_musee | 2009-10-05 00:00 | 有名ミュゼ
ロンドンミュージアム part 1 テートモダン Tate Modern 

ルーヴルの回がなかなか更新できなくてごめんなさい。
先日ロンドンに行ってきましたので、2週にわたってロンドンのミュゼ情報をお送りしたいと思います。
その間にルーヴルの写真を撮ってきますね。

私がロンドンを訪れたのは今回で3回目。
でも前回はパリに住み始める前の2001年だったと思います。
8年以上も前の記憶はかなり曖昧。
当時は現代美術オタクだったので、2000年にオープンしたこのテート・モダンは絶対に外せない美術館だったのは覚えています。

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この辺は昔から工業地帯だったのですが、火力発電所の閉鎖後、文化が都市を変える!ということでテートモダンが誘致されたのだそう
さて、このレンガ作りの大きな建物、1981年に閉鎖された火力発電所を改装したもの。
昔のぼんやりとした記憶をたどりながら美術館の前に来てみると、テムズ川をのぞむ数メートルのスペースは芝生が敷かれ、キオスクでコーヒーや軽食が売られていました。
ベンチや芝生に座りながら、巨大なテートモダンを背に、目の前に広がるテムズ川を見つつみんなおしゃべりをしていました。
たしか2001年にはまだこんなスペースはなかったような...。
地上階のカフェもガラス張りで優雅に景色を見ながらのんびりとできます。
とっても贅沢な空間。地域性と公共性にこだわった美術館というだけあって、現代美術が敷居が高いと思っている人にも利用しやすい建物になっています。

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テートモダンの目の前はテムズ川。その向こう岸に見えるのがサンポール寺院です
7階建ての美術館ですが、メインエントランスのある地下階(level1)はタービンホールと呼ばれる吹き抜けがあって、2001年当時たしかルイーズ・ブルジョワのクモの作品(六本木ヒルズにもあります)が展示してありました。
が、現在は工事中。10月中旬から新しい展示が始まるらしいので、展示替えだったようです。残念。
でもおみやげものから書籍まで豊富な品揃えのミュージアムショップは必見です。
前述のテムズ川をのぞむ地上階(level2)にはカフェと小さなショップが。

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level3のこの展示室はStates of FLUXというテーマ。キュビズムやダダイズム、ポップアートやプロパガンダアートが展示されていました
常設展示は3階(level3)と5階(level5)。こちらは入場料が無料です!
この美術館が画期的とされた理由のひとつは、どうしても「年代順」に並べがちな展示作品を「テーマごと」にカテゴライズした点です。
テートモダンなのでだいたい1900年代以降の作品を所蔵しているのですが、例えば1900年代のキュビズムの作品のとなりに1960年代のポップアートが並んだりしているのです。
現代美術は「**イズム」と呼ばれる様式がコロコロ変わってとても複雑だし、「お勉強」的になってしまうのですが、ここではそういう知識はそっちのけで、目の前の作品を純粋に観ることができるのです。
今回のテーマは「Poetry and Dream」「Material Gestures」「States of Flux」「Energy and Process」でした。
2001年当時とはテーマも変わっているので、定期的に展示替えをしているのだと思います。
これらのテーマをもとに集められた作品が、新旧関係なくどっさりと展示されていて見応えがありました。
展示室内は写真撮影が禁止だったのでお見せできないのが残念です。

時間がなくて行きませんでしたが、4階(level4)はいつも企画展示。
今回は「Pop Life」と称して現代アメリカが誇る超ポップアーティストのジェフ・クーンズや、日本代表の村上隆の作品まで「pop」をテーマに面白い作品が集められたようです。
ちなみに企画展の入場料は12.50ポンド。日本円にして1800円ちょっとなので、かなりいいお値段ですよね。

今回は行けませんでしたが、7階(level7)のカフェはとってもオススメ。
テムズ川だけでなくセントポール寺院などロンドン中心街を俯瞰できる気持ちのよいカフェです。
8年前の記憶ですが、カプチーノを頼むとココアで「TATE」という文字を書いてくれました。
今よりポンドが高かった当時、お値段もそんなに高くなかったような気がします。

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展示室前のエスカレーターホールの壁には、1900年からの**イズムと代表的なアーティストの名前が年代順に描かれています。ホントに複雑
この美術館がすごいな、と思うのは無料のガイドツアーがあったり、軽量の簡易パイプ椅子を自由に持ち歩くことができるのでいつでもどこでも休憩ができたり、バリアフリーはもちろん、視覚聴覚障害者にも美術鑑賞ができるようなプログラムがあるということです。
金曜日と土曜日は夜10時まで空いていますし、常設展なら無料なので、現代美術に縁がなかった人も是非行ってみてください。

Tate Modern(日本語もあります)

住所:Bankside
London SE1 9TG
電話:020 7887 8888
メトロ:(underground)サザーク (Southwark) 駅(ジュビリー (Jubilee) 線)
または ブラックフライヤーズ (Blackfriars) 駅(ディストリクト (District) 線と (Circle)
(サークル)線)から徒歩で約10分
開館時間:日曜日~木曜日 10:00~18:00
     金曜日と土曜日 10:00~22:00
休館日:12月24日、25日、26日

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by paris_musee | 2009-09-28 00:00 | 有名ミュゼ