パリにあるとっておきミュゼをご案内します
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納得!意外? ヴェルサイユ宮殿のモデル ヴォー・ル・ヴィコント城 パート1 chateau Vaux le Vicomte
日本に一時帰国していて、更新が大変遅れてしまいました。すみません。
今回はまとめて記事を2つアップしたいと思います。

前回ニコラ・フーケの壮絶な人生を見ましたが、彼の人生を狂わせたお城の中はいったいどうなっているのでしょうか?

多分ヴォー・ル・ヴィコント城を見る方は、ヴェルサイユ宮殿も見に行ったことがあったり、見に行く予定でいる方が多いと思います。
それにヴェルサイユ宮殿のイメージはどこかで既に見たことがある方が大半だと思います。
「ヴォー・ル・ヴィコント城はヴェルサイユ宮殿のモデル」と聞くとさぞかし豪華絢爛なんだろうと考えがちですが、はっきりいって予想以下の豪華さです。(それでも豪華だと思いますが)
ヴェルサイユ宮殿とは雲泥の差。
ヴェルサイユ宮殿は絶対王政を確立し、ヨーロッパでも最強の国になったフランスに君臨した王様の宮殿で、
ヴォー・ル・ヴィコント城はそれ以前に建築された、かなり力を持っていたとはいえひとりの貴族のお城なのです。
フランスに関して言えば、ヴェルサイユ宮殿ほど贅を尽くし、それを今もきちんと保存して伝えている豪華絢爛なお城は他にはないと思うので、他のお城の控えめな豪華さにがっかりしないでくださいね。

ヴェルサイユ宮殿がまだなかった頃にタイムスリップして、城内を観て行きましょう。
チケット売り場を通った後に馬車博物館があり、歴代の馬車が展示されています。
このかつての馬舎を出て、まっすぐ進むと右手に城館が見えて来ます。
門をくぐり階段を上って自分で扉を開けて城内へ。
チケットを見せるとすぐに階段があるので2階(1er etage)から見て行くことになります。

<フーケの控えの間>
こちらはニコラ・フーケが収集した絵画が展示してあります。
ニコラ・プッサンやヴェロネーゼ、ヴェネツィア派の絵画など、彼の時代にはイタリア風の絵画が流行していました。
窓側に彫刻がありますが、これはルイ14世。
先週の話を思い出すと、フーケは現在ここにルイ14世の彫像があるのを不満に思っているんじゃないかなーなんて考えてしまいました。

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ちょっと暗くて小さなお部屋ですが、1階にある王の寝室(来週ご紹介します)よりも落ち着いて眠れそうです。
<フーケの寝室>
フーケの書斎を通ると次は寝室です。
ここで逮捕前夜、最後の夜を過ごしたそうです。
かかっているタピスリーはフランス革命のときに銀糸と金糸をとるためにバラされてしまったのですが、幸い複製しておいたものが残っていたのだとか。
天井画にはニコラ・フーケをなぞらえた太陽神アポロンが。
アポロンはルイ14世の象徴になるのですが、彼もまた自分の権力をアポロンになぞらえていたのですね。

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こちらはお庭の光が降り注ぐ、明るくスッキリしたお部屋です。
<フーケ夫人の書斎>
このお部屋は、フーケの2番目の奥さんの小部屋でもともと鏡張りだったそうです。
これが当時流行してヴェルサイユ宮殿の鏡の間へと発展したというから、やはりこのお城はヴェルサイユのモデルになったんですね。
17世紀に流行した荘重な彫刻を施したルイ14世様式の机や箪笥が置いてあります。

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中央にある縦長のものがお風呂だと思います。左右の椅子はお手洗い?お湯を温めるための大きな水差しもあります。
<ルイ15世様式の化粧室>
18世紀のお風呂やトイレが置いてあります!こんな感じだったのですね。
ニコラ・フーケの後にここの城主となったヴィラール元帥時代が間取りを変えて化粧室としたのだそうです。
18世紀になると暖をとりやすいように、お部屋を小さくするのが流行ったんですって。

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花柄の壁紙はリバティ柄と呼ばれ今でも流行っていますよね。女性の永遠の憧れなのでしょうね。
<ルイ15世様式の寝室>
さきほどのフーケ夫人のお部屋の家具よりも、脚が華奢になって小さな装飾がついたり、女性的なかわいらしさが満載のお部屋です。
ロココの時代に特徴的な軽妙洒脱なデザインですね。

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白と暖かい黄色にスッキリしたデザインの家具。マリー・アントワネットが好んだ室内装飾はまさにこんな感じ!
<ルイ16世様式の寝室>
ロココのかわいらしさがちょっと変化して、新古典主義的なデザインになってきました。
軽快さはそのままですが脚が直線になってスッキリしたデザインが特徴です。
壁にはルイ16世とマリー・アントワネットの肖像画がかけられています。
正面はヴィラール元帥のあとに領主となったショワズール公爵の肖像。

いかがでしたか?


いろいろな城主が使っていたため、ニコラ・フーケの時代の装飾のままというわけではありません。
でも1984年にフーケ時代のものになるべく戻して展示しようということになったそうです。
やはりヴェルサイユ宮殿と比べてしまうと、小規模だしお部屋の状態がよくないところも散見されますが、美術館に所蔵されるような高価な素材を使った家具や当時有名だった画家の作品が展示されているのを見ると、王室ではなかったニコラ・フーケの財力のすごさがわかるような気がします。
次回は1階部分を観て行きたいと思います。

Chateau de Vaux le Vicomte 
77950 Maincy
tel 01 64 14 41 90
fax 02 60 69 90 85

開館時間 3月14日から11月8日まで 10時から18まで
閉館日  7月と8月を除く毎週水曜日
イベント 噴水ショー:3月14日から10月31日までの第2、最終土曜日の15時から18時まで 
     キャンドルナイト:5月2日から10月10日まで(9月12日は除く)の20時から0時まで
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by paris_musee | 2009-04-27 00:00 | お城ミュゼ