パリにあるとっておきミュゼをご案内します
by paris_musee
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<貴族のおうち Musée Carnavalet>

ルーヴル美術館のお話の途中ですが、別の美術館の話を間にはさみながら進めていきたいと思います。

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Musée Carnavaletの展示室から見えるお庭
パリ市役所やポンピドウセンターとバスティーユの間にMarais(マレ)と呼ばれる地区があります。
ここはおしゃれな洋服屋さん、雑貨屋さん、カフェなどが軒を連ね、日曜日も多くのお店が開いていることもあって若者に人気のスポットになっています。
でも17世紀頃、貴族がマレ地区に住むのがステータスだったこともあり、今でも多くの貴族の館が残されている歴史のある地区でもあるんです。
マレはそういった貴族の館を改装した小さな美術館がたくさん隠れているアートの穴場なんですが、是非とも訪れていただきたいのがMusée Carnavalet(カルナヴァレ博物館)。
ショッピングやカフェで一休みしたついでに、Musée鑑賞なんていうのはいかがでしょう?

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17世紀後半のある貴族のサロン。奥には当時流行った漆塗りのシノワズリ(中国趣味)のモチーフを採用したコモード(箪笥)が見えます
このMuséeで展示されているのは主に「パリの歴史」に関係するもの。
16世紀のパリ(シテ島やルーヴルがあるあたり)のミニチュアがあったり、ポンヌフ橋を装飾していた柱頭彫刻があったり、パリで名を馳せた貴族たちの邸宅の装飾を移築したり、フランス革命に関する膨大なオブジェ、マリー・アントワネットたちが幽閉されていたタンプル宮のお部屋の再現、19世紀の文筆家のベッドルームやアール・ヌーヴォー様式で装飾した宝飾店フーケの店内再現などなどパリのあらゆる時代の絵画、彫刻、オブジェ、美術工芸品など歴史的資料がたっぷりと展示されているのです。
たくさんのお部屋があって意外に広い展示空間になっていますが、だいたい時代ごとにまとまっているのでフロアガイドを観ながら歩いていくと各時代のパリの景観やフランスの流行の変遷をたどることができます。
パリの歴史を知らなくても昔のパリや貴族の生活を忍ぶことができて、貴族が住んでいた豪華な室内装飾にウットリしたり、ノートルダム寺院やセーヌ河など観光スポットの何世紀か前の絵画などに出会えて、ちょっと違うパリを発見できるかもしれません。

さて、この城館の持ち主で一番有名だったのが通りの名前にもなっているSévignéセヴィニエ夫人。
彼女は17世紀の後半にこの城館に住んでいて、娘のグリニャン夫人と交わした往復書簡が有名な文筆家でもありました。
ルイ14世の財務長官であったニコラ・フーケが開催していたサロンにも出入りしていた彼女は、国王より豪華な城を建てたことで反感を買った末、無情にも終身刑を言い渡されたフーケを擁護したほど親交が深かったと言われています。
彼女自身は歴史の教科書に出てくるほどには有名ではありませんが、フランス絶対王政の歴史的重要人物と関わりがあった、時代精神を生きた女性だったのです。
もちろんこのMuséeにはセヴィニエ夫人が使っていたサロンや愛用していた家具も展示されています。

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19世紀の宝飾店フーケのカウンター
入場無料なのでちょこっと観て帰っても、何日も通いつめてもいい、マレ地区でオススメのMuséeです。
いくつかの展示室は日によって閉まっていることもあるので、こればかりは運次第。
でもみどころのたくさんあるMuséeなので損はしませんよ。

Hôtel Carnavalet 

23, rue de Sévigné
75003 Paris
電話 : 01 44 59 58 58
Fax : 01 44 59 58 11
メトロ Saint-Paul(1番線) Chemin vert(8番線)
開館時間 10時から18時(レジは17時半で閉まります)
休館日 月曜日、祝日
入場料 常設展示 無料 /企画展示 4.5ユーロ(18歳以上26歳未満は3.8ユーロ)
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by paris_musee | 2008-12-01 00:00 | 邸宅ミュゼ